for内で取得したエラー文を関数の返り値として使用したい

Question

実現したいこと

• ソースコードを実行するとエラーが発生する理由が知りたいです
• for内で取得したerror_codeを関数の返り値として使用したいです

前提

• B=aでは故意でエラー発生をしています
• エラー発生場所は下から2行目のprint(error_code)です

print(z)ではzの出力ができているのに、error_codeの出力ができない理由はなぜでしょう？

もともとのプログラムは３台のサーバーがあり、３台のうち１台でもデータ送信が成功するとbreakで抜けるというプログラムを作成していました

発生している問題・エラーメッセージ

UnboundLocalError: local variable 'error_code' referenced before assignment

ソースコード

def A():
    error_code = None
    try:
        print("A")
        for i in range(3):
            try:
                B = a
            except Exception as error_code:
                print(error_code)
                z = "z"
            else:
                print("D")
                break
    except Exception as e:
        print("e")
        pass
    print(z)
    print(error_code)
    return error_code

試したこと

• ２行目に「error_code = None」があっても同じ

補足情報（FW/ツールのバージョンなど）

pythonのバージョンは3.9.4

Answer 1

仕様として書いてありますね。

https://docs.python.org/ja/3/reference/compound_stmts.html#except-clause

例外が as target を使って代入されたとき、それは except 節の終わりに消去されます。これはちょうど、以下のコード:

except E as N:
    foo

が、以下のコードに翻訳されたかのようなものです:

except E as N:
    try:
        foo
    finally:
        del N

よって、例外を except 節以降で参照できるようにするためには、別の名前に代入されなければなりません。

Comments

[songgun]

わかりやすく説明していただき、ありがとうございます。助かりました。

Answer 2

他の方々から正解が出ているので、おまけです。
へー、と思ったので調べてみました。

ポイントは2つあって、

• 「except as XXX」 と書くと XXXは例外に束縛されますが、except節を抜けるときに消去されてしまう
• except節は(tryなどもですが)独自のスコープを作らない

なので、XXXに既存の変数を指定してしまうと、exceptを抜けたあとに、その変数が元から持っていた値も消されてしまうこと。ということですね。

元のコードを直すならこんな感じでしょうか。

            except Exception as e:
                error_code = e
                print(error_code)
                z = "z"

Answer 3

ソースコードを実行するとエラーが発生する理由が知りたいです

except Exception asとローカル変数の変数名が同じなのがまずいのだろうとは推測できますが、詳細は分かりません（調べていません）。
というか、以下のような流れのコードでよいのではないかと思います。

def A(v):
    try:
        for i in range(3):
            print(i/v)
            break # returnでもいいが
    except Exception as e:
        return e

print(A(1)) # None
print(A(0)) # division by zero