pythonのvenvで仮想環境を作成した際に、デフォルトでインストールされるライブラリのバージョンはどこで指定されているのか

Question

vnevで仮想環境を作成します

python 3.10です。

pythonを扱う際に、vnevで仮想環境を作成します。
私の環境では完成した仮想環境にはデフォルトで

pip        22.2.1
setuptools 63.2.0

がインストールされています。

一方グローバルには

pip        22.2.2

のpipがインストールされています。

この状況から考えるにデフォルトでは、グローバルのpipと同じバージョンでも、最新のバージョンが自動でインストールされるわけではなさそうです。

疑問点

であればpipとsetuptools のバージョンはどこで指定され、仮想環境が構築されるのでしょうか。

可能であればデフォルトでインストールされるpipのバージョンを最新にすることで、新しい仮想環境を構築した際にいちいちpipのバージョンを上げてくださいと怒られないようにしたいです。

Comments

[bsdfan]

解決済みになっていますが、venv に --upgrade-deps オプションをつけるのはどうでしょう。
古いpythonだと、このオプションは使えません。

[tadpolecom]

こういうコマンドを探していました。
やっぱり公式ドキュメントは隅から隅まで読むべきですね。
ありがとうございます。

Answer 1

https://docs.python.org/ja/3/library/venv.html

--without-pip オプションが与えられない限り、pip を仮想環境でブートするために ensurepip が呼ばれます。

https://docs.python.org/ja/3/library/ensurepip.html

ensurepip パッケージは pip インストーラを既にインストールされている Python 環境や仮想環境にブートストラップする助けになります。

つまり仮想環境に入るのは、ensurepipでブートストラップされるバージョンになります。

---

lib/python3.XX/ensurepip/_bundledにpip-XX.Y.Z-py3-none-any.whlとsetuptools-XX.Y.Z-py3-none-any.whlがあると思います。
ファイル名はそのままで中身をすげかえればあるいは……?

読むべきコードはこれです。
https://github.com/python/cpython/blob/v3.10.6/Lib/ensurepip/init.py

（私にはトラブルの元だとしか思えませんが一応）

Comments

[tadpolecom]

なるほどここのwheelから来ているんですね。
確かに弄るべきではなさそうです。バージョンの由来が分かってすっきりしました。
ありがとうございます。

バージョンの指定に関しては、こちらから指定した環境を構築するための仮想環境ではありませんから、仕方ないでしょう。コードまで提示して頂いてありがとうございました。