Python 空文字とnull、Noneの違いについて

Question

前提・実現したいこと

とても基本的なことで大変申し訳ございません。
色々と調べてみたのですが、きちんと理解出来ませんでした。
空文字を変数に代入して結果を比較しました。
空文字とNoneやnullは皆同じだと考えていましたが
空文字とnullは同意語であり、Noneとは違う認識で合っていますでしょうか。

該当のソースコード

test1 = ""

if (test1 is not None):
    print("test1 is not None")
else:
    print("test1 is None")

if (test1 != ""):
    print("test1 is not null")
else:
    print("test1 is null")

出力結果

test1 is not None
test1 is null

想定では下記の結果になると考えていました

test1 is None
test1 is null

試したこと

Python 2と3で確認しました。
空文字はNoneと同意語だと思いまして比較演算子には is を使う認識でしたが
空文字を比較する場合には下記の比較演算子が正しいのでしょうか？

test1 = ""

if (test1 != ""):
    print("test1 is not null")
else:
    print("test1 is null")

Answer 1

解決済みの質問ですが、気になったので回答しておきます。

is比較はオブジェクトの同一性を確認するために使います。いわゆる「アドレス比較」という奴です。だいたいこんな感じに機能します。

>>> a = []
>>> b = a  # ポインタのコピーみたいなもの（aとbは同じオブジェクトを指す）
>>> a is b
True
>>> [] is []  # 右と左は違うオブジェクト
False

では、なんでNoneはis比較しろと言われるのかというと、Noneがシングルトンという、絶対に一つしか存在しないオブジェクトだからです。それだけ。

そしてNone以外でis比較が「絶対に必要」になる場面は・・・正直あまり思いつかないので、積極的に使わなくても別に構いません。

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空文字列はFalseというのを間違って覚えていたのでは。C言語だとNULLと\0とfalseはみんな0ですから、その辺からの類推で。

>>> if not "":
...     print('"" is False(?)')
... 
"" is False(?)
>>> "" is False
False
>>> "" == False
False

この場合も""がFalseと同一オブジェクトだったり、同じ値を持ったりしている訳ではありません。実際には、どういうものをFalseとみなすかは言語仕様で決まっています。

4. 組み込み型 — Python 3.6.5 ドキュメント

Comments

[khaii21]

ご回答ありがとうございます。
分かりやすいご説明とても勉強なりました。

Answer 2

「Pythonにnullってあったっけ？」と思いましたが、やっぱりnullは存在しないようですよ。

Noneは何も存在しないことを表すためによく使われるオブジェクトで、None以外の全てと異なります。
""は単に長さゼロの文字列です。

Comments

[khaii21]

ご回答ありがとうございました。

Answer 3

一部のRDBMSでは空文字がNULLと同義ですが、多くのプログラミング言語ではNULL(PythonではNone)と空文字は異なりますね。

空文字は長さが0の文字列であり、NULL(PythonのNone)は何も入っていないという状態で別と捉えるべきかと思います。

Comments

[khaii21]

ご回答ありがとうございます。
空文字とNone(null)は違う扱いなのですね。

Answer 4

空文字とnullは同意語

空文字とnullは異義語です。
そしてPythonの場合、nullではなくNoneを使います。

nullとNoneが全く同じというわけではないですが、
『指し示す先が無いですよ』と伝えるために使われる、という点では類似しています。

>>> type('')
<class 'str'>
>>> type(None)
<class 'NoneType'>

ただし、Noneの場合は『指し示す先にNoneがある』が正確ですかね。

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逆に、『空文字の事をnullとも呼ぶ』という記述がどこかにあったのでしょうか？

Comments

[khaii21]

ご回答ありがとうございます。
> 逆に、『空文字の事をnullとも呼ぶ』という記述がどこかにあったのでしょうか？
こちらは私が思い込んでいる状態でした。
異義語となりますと、空文字を比較演算する場合には単純に == や　!= で宜しいのでしょうか？

[LouiS0616]

> 空文字を比較演算する場合には単純に == や　!= で宜しいのでしょうか？

問題ないです。

[khaii21]

ありがとうございます。