C++ オブジェクト生成方法の違いについて

Question

オブジェクト生成に関する質問です。
以下の2パターンでは、内部で行われていることが違う、らしいのですが、何がどう違うかわかりません。

（Aはクラスです）

//①
A a1;
A a2 ＝ a1;

//②
A a3;
a3 ＝ a1;

a2とa3は別物、ということなのですが、理由がよくわかりません。
どなたかわかる方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。

Answer 1

//①
A a1;
A a2 ＝ a1; // A::A(const A&) が動く

//②
A a3; // A::A() が動く
a3 ＝ a1; // A::operator=(const A&) が動く

前者はコピーコンストラクタが動きます。
後者は (デフォルト)コンストラクタののち、コピー(operator=)が行われます。

Comments

[maisumakun]

ついでの質問で悪いのですが、コピーコンストラクタと代入演算子で外部から見て違う挙動をするコードを、実用目的で使うとしたらどんな場面がありますでしょうか。

[episteme]

要は「"初期化"と"代入"のそれぞれに異なる意味/挙動を与えたいとき」なんですけど、実例を挙げろと言われると即答できないですねー...

[majiponi]

デバッグ時のログ、とかですかね。製品には出てこないですが。

[episteme]

singletonとかならコピーコンストラクトもコピーも"できなくする"あるいは"唯一のインスタンスの参照をコピーする"なんてことしますけどね。
あるいはコピーがどえらく高コストになるならコピー”できなくする”とか。

Answer 2

epistemeさんの回答のとおりだと思います。

この２つを使い分ける意図は「初期化にかかるコストの効率化」であることが一般的だと思います。

例えば、日付を表すクラスがあって、引数なしコンストラクターは「インスタンス生成時点の日付で初期化」で代入は「thisの内容を右辺の日付と同じ値にする」であるような場合、コピーコンストラクターを使うと引数なしコンストラクターでの「インスタンス生成時点の日付をOSから獲得する」処理が省けるわけです。

もっと原始的には「単にメンバー変数への代入回数を減らす」だけの差であることも多いと思います。せっかくC/C++という超高速な言語を使うならインスタンスのメンバー変数への単純な代入回数でさえ節約したくなります（自分はそうです）のでコピーコンストラクターが使える場面なら積極的にそちらを使います。

Comments

[episteme]

スピード狂なら"右辺値参照"もな! (笑

[KSwordOfHaste]

自分はスピード狂という程ではないですが・・・仮引数や戻り値でのT、T&、const T&の選択は意識します。きっとC++のみなさんそうだと思います。JavaなどではT&しか選択の余地がないわけですが、C++使っているのにうっかりTを使ってJavaより効率悪いコードにする愚はおかしたくないですよね。(追記：最初&Tとかいてました。すみません、T&の間違いです。Tは任意のクラス名のつもりです）

[episteme]

それには激しく同意。
とはいえ const T& と T&& を意識するほどではないです(いまんとこ
※ メンバに参照/ポインタ持ってないと T&& に旨みがないんでね

[KSwordOfHaste]

const&Tじゃなくてconst T&でした！！C++の知識も使わないとさび付いてしまってます。失礼しました orz