エスケープシーケンスと特殊シーケンスの違いが分からない

Question

エスケープシーケンスと特殊シーケンスの違いが分からないです。
\n や　\t はエスケープシーケンスですが　　\d や　\s は特殊シーケンスという名前に変わるのはなぜでしょうか？
どちらも「文字を組み合わせて特別な意味になる」という機能だと思いますが、その中でも正規表現で使われるものは特殊シーケンスと呼ぶという認識で大丈夫でしょうか？

追加質問：r"..." のような文字列(raw string) はエスケープシーケンスを打ち消すためにあるのでしょうか？

Answer 1

• 正規表現で使われるものは特殊シーケンスと呼ぶという認識で大丈夫でしょうか？

間違っています。

文字列があるときにその長さが１であるの表記上2文字以上で表現されるものをエスケープシーケンスと呼びます。正規表現とは関係のない概念です。

>>> print(len('\n'))
1

エスケープシーケンスは文字の組み合わせではありません。

'' ともう一つの文字の組み合わせで、正規表現において特殊な意味を持つものを特殊シーケンスといいます。その長さは2です。

>>> print(len('\d'))
2

• r"..." のような文字列(raw string) はエスケープシーケンスを打ち消すためにあるのでしょうか？

エスケープシーケンスでないものを''を使わずに書くためにあります。

Comments

[otn]

> 文字列があるときにその長さが１である

r"~~"というraw文字列リテラル中の \" は \" という2文字になりますね。

[otn]

> エスケープシーケンスは文字の組み合わせではありません。

表現が難しいですね。
プログラムの処理対象である物のみを「文字」と呼ぶならそうですが、
ソースコードを記述する物も「文字」なので、
ソースコード上の「\」と「n」という「文字の組み合わせ」がエスケープシーケンスとして認識されてプログラム処理対象の文字列では、改行（文字コード10）という文字になる。

Answer 2

その認識で良いと思います。
正規表現の\dを一般のPython文字列リテラルの中に書くときは、"\d"のように\を\でエスケープしないといけないですが、1つ目の\と2つ目の\で意味が違うので、意図的に別の用語を使っているのだと思います。

raw文字列は、Pythonの文字列リテラルに於ける\の文字の特殊性を打ち消す機能なので、正規表現の\とは関係ないですね。ご認識の通りです。