VC++のdll作成時に生成されるdllとlibについて

Question

質問

VisualStudioでC++を使ってdllを作成すると出力としてlibも出力されます。
他のプログラムからこのlibを使って#pragma commentで参照すると実行時にdllも要求されます。dllをカレントディレクトリに置けば実行できました。

(1) 私は

dllだけでLoadLibraryして動的にリンクする方法
と
libファイルを用いて静的に取り込んでしまう方法

があると思っていたのですが
dllを動的にリンクするときに

dllとLoadLibraryする方法
と
dllとlibでリンクする方法

があるということでしょうか?

(2)
VisualStudioのConfiguration Typeにdllではなくlibを指定して出力するものがありますがこちらで生成されるlibとは別物なのでしょうか。

(3)
また一般的にレポジトリーのlib/に入っているものは"libで生成されたlib"なのでしょうか。

(4)
"dllとともに出てきたlib"と"libとして出力されたlib"が別のものであるなら
どのようにレポジトリーに配置するのが一般的なのでしょうか? 一方だけでしょうか?

補足情報

Windows10 Pro
VisualStudio2022 Community Preview

Answer 1

exe の実行開始前 (ロード時) に dll をロードして配置する「暗黙的ロード」と呼ばれる仕組みを Windows は持っています。 プログラムの中で明示的に LoadLibrary をする必要はありません。 メインとなる exe のソースコードはプログラマからは静的リンクする場合となんら違わないように見えるので何をリンクするのかの指定だけ変えることで静的リンクと動的リンクを使い分けられるのです。

dll 生成と同時に生成される lib は「インポートライブラリ」と呼ばれるものです。 ウェブ検索すれば情報は得られるのでここでは詳細は述べませんが、 DLL との仲立ちをする用途のものだと考えてください。 静的リンク用のライブラリとは異なります。

exe の側から利用するのは静的リンクか動的リンクのいずれかであって同時に両方を使うということはないので必要に応じて必要なほうを配置すればよいでしょう。

Answer 2

(1) はい。

(2) 別物です。
DLLと一緒に出力されるlibはインポートライブラリで、単体でリンクして動作するスタティックライブラリと違い、実行時にDLLを要求されます。

(3),(4) ソリューションやプロジェクトの構成次第なので、何とも言えません。