ls の結果を変数に入れた際の echo 動作

Question

まず Ubuntu 20.04 で以下のようなコマンドを実行しました。

touch a
touch b
touch c
z=`ls ./`

その後、echoでダブルクォーテーションを使うかどうかで結果が異なるかと思います。

echo $z
# a b c

echo "$z"
# a
# b
# c

質問

1. lsを実行した結果を変数に入れた際のセパレータは何になっているのでしょうか？
2. ダブルクォーテーションで変数が展開される際に特殊な処理が入っているのでしょうか？

Answer 1

lsを実行した結果を変数に入れた際のセパレータは何になっているのでしょうか？

セパレーターというものはありません。改行も単なる文字として、そのまま全部が1つの変数に入ります。

ダブルクォーテーションで変数が展開される際に特殊な処理が入っているのでしょうか？

ダブルクォーテーションで囲むと、変数の値がそのままechoされますので、改行も単なる文字として、変数に入ったままが出力されます。

囲まないと、シェルは空白文字で引数を区切って、それぞれ別の引数としてechoコマンドに渡します。
echo $zだと引数は3つ（第一引数がa、第二引数がb、第三引数がc）。
echo "$z"だと引数は1つ（第一引数がa\nb\nc。ただし\nは改行文字とする）。

もっとシンプルな例では、

← echo a     b     c
→ a b c

← echo "a     b     c"
→ a     b     c

Comments

[barbaz]

ダブルクォーテーションでくくると1つとみなされる、そういえばそうですね。シェルスクリプトをたまに核とそのあたり混乱しがちでした。ありがとうございます。

Answer 2

setコマンドで見てみればzの内容がわかると思います。

z=`ls ./` では、lsは出力がターミナルではないためls -1の動作をします。
したがって zの内容はa\nb\nc\nです。
echo "$z"はそのまま echo "a\nb\nc\n"に展開されます。
echo $zでは改行は空白文字扱いですので echo a b cに展開されます。

Comments

[barbaz]

ターミナルでは `ls -1` 扱いというのは初耳でした。また `set` での確認もそういえばそうですね。ありがとうございます。

[otn]

> ターミナルでは `ls -1` 扱いというのは
そんなことはありません。回答をよく見ましょう。