シェルスクリプト [ ! -d /var/www/html ]とはどういう意味ですか？

Question

Dockerやshellを学び始めた初心者です。

Dockerfileの勉強のため、Dockerhubの公式イメージのコードを読んでいます。

Shellファイルの記述の中でわからないものがあったので質問させてください。

以下のコードの[ ! -d /var/www/html ]とはどういう意味でしょうか。

RUN set -eux; \
	mkdir -p "$PHP_INI_DIR/conf.d"; \
# allow running as an arbitrary user (https://github.com/docker-library/php/issues/743)
	[ ! -d /var/www/html ]; \
	mkdir -p /var/www/html; \
	chown www-data:www-data /var/www/html; \
	chmod 777 /var/www/html

php/Dockerfile at 1bc63c1ce4294a4ecb50c60dcf6a57d6749cba7d · docker-library/php

historyコマンドの一種かと思いましたが、mkdirに-dオプションはないので、何を書いているのかわかりません。
csh Howto history

よろしくおねがいします。

Answer 1

それは [ というbashの内部コマンドです。( 外部コマンドとしての /usr/bin/[ もありますが )
別名は test であり、条件判断に使います。

内部コマンドなので、bash manページ「シェルの組み込みコマンド」に説明があります。

test expr
[ expr ]
(略)
条件式 expr を評価した結果に基づいて、ステータス 0 または 1 を返します。
(略)
! expr
expr が偽ならば真になります。

今回の expr に相当する部分は、bash manページ「条件式」の通り

-d file
file が存在し、かつディレクトリならば真となります。

ということで、[ ! -d /var/www/html ] は、/var/www/html というディレクトリが無ければ成功、あれば失敗 ( 終了ステータス1 ) という動作をします。

このように、条件判定の意味を持つため大抵は if や while と組み合わせて使い、今回のように単独で使うと意味がないように見えるのですが、そこは冒頭の set -eux の e との組み合わせで意味を持たせています。
これは、( if文の条件判定等の一部の使い方を除いて ) コマンドが失敗すると即座にスクリプトを終了させる意味を持つオプションです。
なので、/var/www/html というディレクトリがあった場合、[コマンドが失敗し、それを受けて set -e の効果で処理全体が中断される、ということになります。

Answer 2

[は、[というコマンドです。条件判断で使われます。

[ -d /var/www/html ]は、/var/www/htmlというディレクトリが存在すれば正常終了（リターンコード0)、存在しなければリターンコード1です。
[ ! -d /var/www/html ]は、その否定(!)で、/var/www/htmlというディレクトリが存在しなければリターンコード0、存在すればリターンコード1です。

ただ、このリターンコードが参照されてないですね。