signal(SIGQUIT, SIG_IGN) しても Ctrl + \ でread の標準入力がクリアされるのはなぜ？？？

質問詳細

・signal 関数を用いて Ctrl + \ で送られるシグナルSIGQUIT を無視するようにしても、read 関数をを用いた標準入力中に Ctrl + \ を押すと、それまでの入力がなかったことになるのはなぜでしょうか？？

・Ctrl + \ を押した後も、　 Ctrl +\　以前の入力内容を保持する方法はありますか？

Ctrl + \ でread の入力がクリアされる例を以下に示します。

ソースコード(test.c)

C
1#include <unistd.h>
2#include <stdio.h>
3#include <signal.h>
4
5int main()
6{
7	char buf[10];
8	int rv;
9
10
11	signal(SIGQUIT, SIG_IGN);
12	rv = read(0,buf, 9);
13	buf[rv] = '\0';
14	write(1, "\n\n", 2);
15	printf("buf = %s\n",buf);
16	printf("retrun_value = %d\n",rv);
17	printf("buf[0] = %d\n",buf[0]);
18
19}

実行結果

bash
1$ gcc test.c
2$ ./a.out
31234^\ <- Ctrl + \ 押下　のあとに  [Enter]
4
5
6buf = 
7
8retrun_value = 1
9buf[0] = 10 <- なぜか非表示文字 "LF" が入っている。
10$

期待する挙動は以下です。

bash
1$ gcc test.c
2$ ./a.out 
31234^\  <- Ctrl + \ 押下　のあとに  [Enter]
4
5
6buf = 1234
7
8retrun_value = 5
9buf[0] = 49
10$

行動規範の内容に同意します

回答1件

ベストアンサー

ttyの機能で、デフォルトだと割り込みを発生させるキー（intr quit susp・・・それぞれデフォルトでC-c C-\ C-z）を押すと入出力キューがクリアされます。

man sttyより

[-]noflsh

          disable flushing after interrupt and quit special characters

こちらがよりわかりやすい。
man termios

NOFLSH

INT, QUIT, SUSP 文字に対応するシグナルを発生する際の入力・出力キューのフラッシュを無効にする。

stty noflshするとフラッシュされなくなりますので、ご希望の動作になります。ただし、intrやsuspにも影響します。
あるいは、stty quit '^Y'など他のキーに割り当てるか。

プログラム内でやるときは、こういうの面倒くさいので、私はsystem("stty ～～");しちゃいますが、ちゃんとやるなら、termiosを呼び出せば出来ると思います。
これはプロセス固有情報じゃなくて、プログラムの外のttyの制御情報を変更する話のため、変更したままプログラムを終了するとその状態で残りますので、プログラム終了時に元に戻す必要があります。
suspで中断すると、変更したままシェルプロンプトに戻るので、そこはどうしようも無いか。

投稿2020/09/07 05:17

otn

総合スコア85901

yoshiki_iwasa

2020/09/07 05:41

おおおお！！！なるほど、デフォルトで入出力がクリアされてしまうんですね。実は、今回の質問は自作のbash shell を c言語で書くために必要だったんです。 Makefile 内に、`stty noflsh` を仕込めば Ctrl + \ で入力コマンドがクリアされるのは解消できそうです！めっちゃ助かりました。ありがとうございます！