pythonの**kwargsを適切に振り分けたい

Question

目的

kwargsを複数の関数に対して、適切に振り分けたいです。

コードの例

mainfunc以外はパッケージ化されていて変更できないとします。

# 自由にいじれる関数
def mainfunc(**kwargs):
    func_a(**kwargs)
    func_b(**kwargs)

# 以下、変更できない関数
def func_a(a1=0, **kwargs):
    func_a_inner(**kwargs)

def func_a_inner(aa1=0):
    pass

def func_b(b1=0, **kwargs):
    func_b_inner(**kwargs)

def func_b_inner(bb1=0):
    pass

このようなコードに対して

mainfunc(a1=1, bb1=2)

のよう呼び出したいです。

そのままだと、以下のようなエラーが出ます。

mainfunc(a1=1)と呼び出すと、func_b_inner(a1=1)が呼ばれ、
**kwargsのない関数に、想定していないキーが来るため、エラーになります。

Traceback (most recent call last):
  File "a.py", line 22, in <module>
    mainfunc(a1=0)
  File "a.py", line 3, in mainfunc
    func_b(**kwargs)
  File "a.py", line 15, in func_b
    func_b_inner(**kwargs)
TypeError: func_b_inner() got an unexpected keyword argument 'a1'

試したこと

• inspect.signatureを用いた方法

関数の引数がどんなキーワードを待っているかを知ることができれば、うまく振り分けられるのですが、

param = inspect.signature(func_a).parameter
print(param)
>>> OrderedDict([('a1', <Parameter "a1=0">), ('xargs', <Parameter "**xargs">)])

上記の方法だと、aa1に関するkeywordのdictは得られません。
また、aa1を見つけるために、func_a_innerのsignatureを取っていくのはスマートではありません。
calleeを取得する方法は見つけることができませんでした。

• jedi

emacsの補完では、calleeの引数ほdictまで出るので、そちらを参考にしようとしましたが、ちんぷんかんぷんでした。

• ナイーブな方法

このような方法は取りたくありません

def mainfunc(func_a_kwargs, func_b_kwargs):
  func_a(**func_a_kwargs)
  func_b(**func_b_kwargs)
main_func(func_a_kwargs={aa1:1}, func_b_kwargs={b1:2})

def mainfunc(**kwargs):
  func_a_key = {a1, aa1}
  func_b_key = {b1, bb1}
  ...

補足情報（FW/ツールのバージョンなど）

python 3.6
よろしくお願いいたします。

Answer 1

コードを実行するまでは内部でどの関数が呼ばれるかはわからないので、関数に kwargs を渡す段階でどのような引数を渡すかは決定できないですよね。

今回の例は、func_a 内では func_a_inner しか呼ばれていないですが、例えば、内部に条件分岐があるような場合なども考えられます。
どっちが呼ばれるかは func を呼び出す前の段階では判断できません。

def func(a):
    if a % 2 == 0:
        even(b)
    else:
        odd(c)

変更できない関数の部分が外部のライブラリであるならば、API ドキュメントに受け取れる引数の記載があるので、複数の関数のパラメータを一緒に kwargs にわたすのではなく、関数ごとに明示的に指定する「ナイーブな方法」と書かれているものが一番自然な実装だと思います。

Comments

[slimemoss]

ご意見ありがとうございます。
「API ドキュメントに受け取れる引数の記載があるので」という意見と、
振り分ける関数に同名のキーワードが使われている場合の対策のため、
ご回答の通り、関数ごとに明示的に指定する方法を取ることにしました。

誠にありがとうございました。