Q&A
> (y = 5) = x をやると、x == 3, y == 3となります。
なりません。
int x = 3;
int y;
x = (y = 5)
によって、x == 5, y == 5となります。
(y = 5) = x
をやると、x == 3, y == 3となります。
これはすなわち、代入式とは、左辺値にあるとアドレスを返し、右辺値にあると評価値を返す、という解釈で合っていますでしょうか。
処理系の問題なのでしょうか、、
自分のpcでは確かにどちらも3と表示されました。
https://wandbox.org/permlink/v51fWsSJAVC6qo5U
g++ ではなるようです。
あと Visual Studio 付属の cl でもなりました。
Cだと思ってました、失礼しました。
いえいえ、回答ありがとうございました！
回答4件
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ベストアンサー
Cだとエラーを吐きます。Assignment operators - cppreference.com
Assignment also returns the same value as what was stored in lhs (so that expressions such as a = b = c are possible). The value category of the assignment operator is non-lvalue (so that expressions such as (a=b)=c are invalid).
一方、C++はエラーを吐かないようです。Assignment operators - cppreference.com
The direct assignment operator expects a modifiable lvalue as its left operand and an rvalue expression or a braced-init-list (since C++11) as its right operand, and returns an lvalue identifying the left operand after modification.
**『an lvalue identifying the left operand』**は左辺値参照を指しているように思います。多分。
x と y が 3 になることもこれなら説明が付きそうです。
投稿2019/09/24 12:22
総合スコア35668
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こんにちは。
代入式の返却値
C++の組込み型への代入式は左辺への参照を返すようです。y=5の左辺はyですからyへの参照が返ります。そこにxの値3を代入するのでyも3になります。
【余談ですが】
上記のTYPENAMEマクロはtypeidを使って求めた「型名」をデマングルして表示します。
Type<>でラップしているのは、typeidは一番外側の参照を外してしまうので参照も非参照も元の型になるからです。Type<int>とType<int&>の参照は内側なので外れません。
投稿2019/09/24 13:10
総合スコア23272
0
代入式とは、左辺値にあるとアドレスを返し、右辺値にあると評価値を返す、という解釈で合っていますでしょうか。
合っていません。
y = 5 という代入式の評価結果は、
C では右辺値、すなわち変数 y に格納されている 5 という値であり、
C++ では左辺値、すなわち変数 y 自身です。
代入演算子は、左オペランドに左辺値を、右オペランドに右辺値を要求します。
(y = 5) = x において = x の代入演算子の左辺に (y = 5) があります。
C では、(y = 5) の評価結果が右辺値 5 なので、エラーになります。
C++ では、(y = 5) の評価結果が左辺値 y なので、エラーになりません。
x = (y = 5) において x = の代入演算子の右辺に (y = 5) があります。
C では、(y = 5) の評価結果が右辺値 5 なので、エラーになりません。
C++ では、(y = 5) の評価結果が左辺値 y なのですが、
代入演算子によって右辺値が要求されるので、
この左辺値 y は右辺値 5 に変換されて、代入が実行されます。
左辺値とは、オブジェクトを指示(designate)する式です。
int y = 5, &r = y, p = &y, a[3] = { 7, 6, 5 }; の場合、
変数 y、参照 r、間接参照演算子 を使った式 *p、
添字演算子[] を使った式 a[2] などはすべて左辺値です。
右辺値とは、式の評価結果の値であり、上記の場合
y、r、*p、a[2] の右辺値はすべて 5 です。
もちろん、定数 5 は右辺値です。
追記
(y = 5) = x は文法上エラーにはなりませんが、未定義動作だと思います。
代入演算子には、
・評価結果の値を返す
・左オペランドの値を変更するという副作用
の 2つの機能があります。
副作用の完了は、(y = 5) = x という完結式(full-expression) を
評価し終わった後でよいことになっています。
部分式(subexpression) である (y = 5) の評価では、
評価結果が y であることが確定するだけで、
y の値が 5 に変更されていることは保証されません。
一つの完結式の中で、同じ変数 y を、5 にする副作用と、x の値にする副作用の
2つがあって、どちらを先に行うかという規定はありません。
i = ++i + 1; や i = i++ + 1; なども
変数 i の変更が一つの完結式の中で 2つあるので未定義動作です。
x = (y = 3) + (y = 5); も変数 y の変更が一つの完結式の中で
2つあるので未定義動作です。
投稿2019/09/25 02:44
編集2019/09/26 03:37
総合スコア8224
大変分かりやすかったです。
昨日より理解が深くなりました。
ありがとうございます。
@kazuma-s さん
i = ++i + 1; が未定義動作を踏むのは、C++03まででは無いでしょうか？
> i = ++i + 2; // undefined behavior until C++11
https://en.cppreference.com/w/cpp/language/eval_order
なるほど、C++03 では sequence point rule だったのが、C++11 から sequenced-brefore rule に変わったんですね。(y = 5) の評価時に副作用も完了し、その後に y = x が評価されるから、この場合 y は 3 になるようです。ご指摘ありがとうございました。
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