アドレスを表すときの書式指定フィールドは?

Question

ロベールのC++教室 (http://www7b.biglobe.ne.jp/~robe/cpphtml/mainmenu.html)
を読んでいて疑問に思ったことがあります。

printf関数を使っているようですが、
私は アドレスを表す書式指定フィールド を %p と習いましたが、
サイトでは %d と書かれています。

%p というのは間違いなのでしょうか?

Answer 1

いいえ。%pで合ってます。
integer型とポインタ型の長さが等しいと分かっているときには、%dでも大丈夫です。

昔は%pとか無かったので、長さを確認した上で%dや%ldなどを使っていました。そのころの癖が抜けない人のコードではないでしょうか。

Comments

[tadanoosakana]

確かにこのサイトは古いかもしれませんね。

Answer 2

いえ、%pであっていますよ。
%pは頭に0xをつけて16進数で表示されると思います(0xがつくかどうかはライブラリによるみたいですけど)
%dは渡された値をint型とみなして10進数で表示します。
%dでポインタを表示するとint型とポインタ型のサイズが違う環境では正しい結果が出なくなります。

Comments

[tadanoosakana]

今試してみました。
%p の場合と %d の場合で比べてみました。
Xcode のデフォルト設定のままでコンパイルすると
「int* 型を int 型 で表示しようとしちゃっていますよ」的な警告がでました。
実行すると %d でも一応10進数で表示されましたが、
その10進数を %p の出力で得た16進数に直しても
同じ値にはなりませんでした。

サイトではなぜ %d を使ったのかは分かりませんが、
%p だということがはっきりして良かったです。
ありがとうございます。

Answer 3

検証コード書いているうちにベストアンサー出ちゃったけど、ついでなので。

printfの可変長部分は厳密な型チェックしてくれないのでポインタを無理矢理整数として解釈できてしまいます(賢いコンパイラは警告を出してあげますが、無視してコンパイルできます)。なので、ポインタをむりやりint型と解釈して、%dを使って出力しているのです。%pを使わなかったのは、ポインタは本当にただの整数ですよってことを表したくて、整数として解釈した場合としたかったのではなかったのではないでしょうか。

で、サイトのコードには大きな問題があります。それはポインタのサイズとintのサイズが同じとは限らないと言うことです。なので、そのコードではintに収まらなかった分が切り捨てられた値が出力される場合があります。ではどうするかというと、C言語には必ずポインタのサイズ以上になるintptr_tと言うのが用意されています。ということであらかじめintptr_t型にキャストして置けば警告もでず、安心できます。でも、今度はprintfで問題があります。printfにはintptr_tのための%○というのがありません。そこで、printf等にintptr_tを使うためのPRIdPTRというマクロを使います。つまり、下のようなコードにすると警告も出ず、サイズ問題も解決したプログラムができあがります。

#include <stdio.h>
#include <stdint.h>
#include <inttypes.h>

int main()
{
    int  a;
    char b[10];
    printf("a    : %" PRIdPTR "\nb    : %" PRIdPTR "\nmain : %" PRIdPTR "\n",
        (intptr_t)&a, (intptr_t)b, (intptr_t)main);
    return 0;
}

ただ、非常に残念なことにVisual StudioのC++コンパイラはPRIdPTR等に対応していません。Visual Studioを使いたいのであれば、ポインタのサイズとint, long, long long等のサイズを比較して適切な整数型を選ぶ必要があります。