コードを書く上で、__init__を使った場合と、使わない場合の使い分けなどありますか？

Question

以下の２つのクラス（Test,Test2）の使い方の違いがよく分かりません。

前者のTestでは、クラスからインスタンスを作成することは認識しているのですが、結局、TestとTest２のアウトプットは同じ値になります。

もっとも、後者のClass２はPythonの記述方法として、間違っているような気がしなくもないのですが...コードを書くに当たって、なにか両者の使い分け方があったりするのでしょうか。

よろしくお願いいたします。

class Test:
    def __init__(self,a):
        self.a=a
        
    def test(self):
        return self.a+1

b=Test(3)
b.test()

#4


class Test2:
    def test2(c):
        return  c+1

d=Test2
d.test2(3)

#4

Answer 1

pythonのオブジェクト(多くはクラスのインスタンス)は、値とメソッドを持つことができます。
メソッドは基本的にはクラスで定義されます。 値は基本的にメソッドから追加することができます。
__init__メソッドは、クラスのインスタンスが生成された直後に呼び出されるものなので、オブジェクトの生成時に値を設定したいときに使われます。

質問のTestクラスは、インスタンスに値を持っていますが、Test2クラスには値が無いというのが違いです。
なので、Testクラスのtestメソッドは3を与えずに計算することができますが、Test2クラスではtestメソッドに3を与えないこ計算ができません。
ただ、これくらいの内容のクラスであれば、どちらでもあまり変らないかもしれません。

複雑であったり、大量であったりするデータがあって、そのデータに対していろいろ複雑な処理をしなければならない場合、そのデータとそれを処理するメソッドを1つのクラスに定義して1つのものとして扱えるようにすると、その機能を使いたいだけの場合に便利です。
たとえば、PillowというモジュールはImageというクラスを提供していて、画像のデータを保持してそのデータを操作するさまざまなメソッドを持っています。

Comments

[okahijiki]

TakaYさま
ご回答ありがとうございますー。

「オブジェクト生成時に値を与えるか、オブジェクト生成後、メソッドに値を与えるかの違い」というふうに解釈しました。

使い方については、

class Test:
def __init__(self,a):
self.a=a

def test(self):
return self.a+1

b=Test(3)
b.test()
#4

e=Test(4)
e.test()
#5

class Test2:
def test2(c):
return c+1

d=Test2
d.test2(3)
#4

f=Test2
f .test2(5)
#6

というふうに、手間は変わらないような気がしなくもないのですが、でも、前者の方が何となくスッキリした感じであります〜。

[TakaiY]

難しいなぁ。 まったく違うことをしているのに、結果が同じになるからといって、どちらでもいいというような話になっているように思います。

回答にも書きましたが、 Test と Test2 ではクラスのインスタンスが値を持っているかどうかという決定的な違いがありますし、そもそも Test.testメソッドど、 Test2.test2メソッドはまったく違うものなので、比較するのは間違えています。

たとえば、以下のように、オブジェクトdを変えなくても、test2メソッドの引数を変えるだけで結果が異なります。Test.testメソッドには引数が無いのでそのようなことは起きません。

d=Test2
d.test2(3)
#4
d.test2(5)
# 6

[okahijiki]

ご回答ありがとうございます。すみません、違いがよくつかめていません。鋭意、勉強してまいりますー。