【C++】int i = i; の挙動について

Question

質問

タイプミスから気づいたのですが、以下のような変数宣言がコンパイルエラーにならないようです。

int i = i;

実際にiの中に入る値は直前までの挙動によるようです。

int i = i;
std::cout << i << "\n"; // 0 

int x = 1;
int i = i;
std::cout << i << "\n"; // 16

このような挙動になる理由はなぜなのでしょうか？
C++やC言語に詳しい方がいらっしゃったらぜひお教えいただけると幸いです。

補足情報（FW/ツールのバージョンなど）

C++17
g++.exe (x86_64-win32-seh-rev0, Built by MinGW-W64 project) 8.1.0

Answer 1

このような挙動になる理由はなぜなのでしょうか？

（動作が明記されたコンパイラを除いて）考えてはいけません。

int iの段階で副作用完結点を迎えて、これ以降にiを使った式を書くことが可能となりますが、未初期化の変数を参照した結果は未定義です。

なにやら意味ありげな値が入っていようが、そこでクラッシュしようが、妙な最適化がかかって想定しない動作をするプログラムになろうが、コンパイルに失敗しようが、鼻から悪魔が飛び出そうが、「何が起きても仕様上は問題ない」、ということになっています。

コンパイラごとに文書化されたものがあってそれに従う、あるいは未定義の動作の奇妙さを楽しむ、というような場合を除けば、このようなコードは書くことを避けることに集中してください。

Answer 2

上のお三方の回答がほぼ答えですが、「具体的にどういう挙動の結果そうなるのか詳しく知りたい！」ってなられた場合のときのためによくわかる解説ページを紹介しておきます。
https://aonasuzutsuki.hatenablog.jp/entry/2018/12/21/111450
内容見て「よくわからん」ってなったら大人しくmaisumakunさんがおっしゃっているように脳死で絶対初期化するとだけ覚えておけば大丈夫です。

Answer 3

ローカル変数は、初期化しなければデタラメな値が入ってます
それだけのはなしですね

以下のような変数宣言がコンパイルエラーにならないようです。

ワーニングが出ませんか？

Answer 4

int i=のところまでiの宣言は完了していて変数として成立している、ということなのでしょうね。

さて。C/C++の変数とはつまりメモリ上のデータです。
メモリってのは、必要に応じて湧いてくるものではなく、もともとずら～っと並んでいるメモリデバイスがあって「ここからここまでをこの変数に使いましょう」と仕切って使うものです。で、使い終わったらそのメモリは無くなるわけではなく、ただ「もう使うのやめた」とその領域の管理が放棄されるだけ。
さて、また新たに変数が必要になればまた、では(前と同じ範囲とは限らない)ここからここまでをこの変数に使いましょうとなるわけですが、使い始めに自動では初期化などするわけではなく、前に書かれたデータがそのまま残っているのです。そのような意味で、C/C++では宣言したあとのローカル変数の値は(別途初期化しない限り)「不定」ということになっています。「不定」というのは(決してメモリの値がふらふらと変わるという意味ではなく)プログラムのその時点までの動作だけでは変数に入っている値が決まらないことがある、という意味です。そのコンピュータがその時点までどのように動作してきたか、極端には電源を入れた時のノイズなども関係するかも知れません。