宜しくお願いします。
非IT系の者で、レポートなどを書く際、Markdown記述は役に立つでしょうか。もしそうなら記述方法など覚えることがらは多いですか。なにかソフトみたいなものはないですか
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回答4件
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最近、私はほとんどの文章をMarkdownかAsciiDoc(後述)で書くようにしています。どのようなものかによりますが、Wordで書くレベルのレポートであればMarkdownである程度原稿を書くことは可能です。ですが、その特徴と限界を知るべきでしょう。
###Markdownの哲学とその拡張
Markdownはマークアップ言語ではありません。HTML等のマークアップ言語のアンチテーゼ(だから、名前がMarkdownなのです)として、プレーンテキストであっても構造がわかるように作られています。つまり、プレーンテキストのままでもわかりやすいを目指しています。
この哲学は非常に優れているものでした。しかし、それはMarkdownの限界を意味します。プレーンテキストでは表現しずらいものをMarkdownは捨てざるを得ませんでした。オリジナルのMarkdownは非常にシンプルです。シンプルが故に、表現には限界があります。オリジナルでは表(テーブル)すら作れません。数式もプレーンなテキスト以上の表現力を持ちません。単純な文章では十分かも知れませんが、より高度な表現をするには不十分でした。
そこで、多くの人がMarkdownを拡張し、カスタマイズしました。テーブルを作ったり、数式を書けるようにしたり、中には、コードの所で言語を指定できるようにして、シンタックスハイライトも可能なようにしました。しかし、この拡張について何かしら統一的な見解があったわけではありません。オリジナルのMarkdownには拡張方法について何の記載も無かったからです。例えば、teratailの質問や回答はMarkdownが使えますが、同じようにMarkdownが使えるQiitaとは一部拡張やカスタマイズ部分が異なります。そしてそれらは、オリジナルのMarkdownともやはり異なるのです。
GitHub Flavored Markdown(GFM)のようにある程度確立した拡張も存在します。しかし、やはりどの拡張を使うか、どのようにカスタマイズするのかはツールやそのオプションによって異なります。単純にMarkdownで書くと言っても、使用するツールによって互換性が無い事があると言うことに注意を払う必要があります。
そして、Markdownについて注意すべきが、そのほとんどがプログラミングなどのIT技術向けをターゲットにしていると言うことです。プログラミングコードの書き方がオリジナルの時点から存在するように、IT技術向けの文書作成を意識した作りになっています。通常の文章であればそれほど変わりがありませんが、非IT技術独特の書き方がある場合は、注意する必要があります。(ただし、数式は拡張でtex並の記法が可能です)
もう一つ。Markdownは英文を書くことを意識して作られています。英文はスペースで単語を区切りにしますが、一部はその構成を前提とし、日本語の特有のスペースがない文章ではうまくいかない場合があります。
###Markdownを書く道具と変換する道具
Markdownを書くために特別な道具は要りません。プレーンテキストが書けるエディタであれば、それこそ「メモ帳」でもMarkdownは書くことができます。ですが、「メモ帳」で書く人はあまりいません。なぜなら、次のような機能があって欲しいからです。
- シンタックスハイライトされる。
- プレビューが表示される。
最近流行りのマルチプラットフォームで拡張性が高い高機能テキストエディタ(Visual Studio Code、Atom、Brakcets等)では、拡張のパッケージを入れることで上の事が可能です。コーディング自体にも使えるため、IT技術者にはこちらをお勧めします。
他にもMarkdownに特化したエディタも存在し、同じような機能を持っています。私は使ったことがないため、詳しいことはわかりませんが、上の高機能テキストエディタについて敷居が高いというのであれば、こちらを使ってもいいかもしれません。「Markdown エディタ」で適当に検索してみてください。中には、Google Driveと連携して、オンラインで書けるエディタもあります。
エディタによっては同時にHTML等への出力も可能ですが、エディタを変更できないという弊害があるため、私は余りお勧めしません。Markdownから他の形式への変換は一つのツールに絞るべきです。そこでおすすめなのはPandocです。PandocはHTMLを始め、docxやLaTeX、PDF(別途LaTeX環境必要)、EPUBなど、多くの様式に変換することが可能です。また、一般的に知られている多くのMarkdown拡張に対応しており、その有効無効も可能です。
Pandocをお勧めするもう一つの理由は、Pandoc ユーザーズガイド 日本語版があるからです。このユーザーズガイドはPandocの使い方のみならず、Markdownのリファレンスとしても使用できます。注意して欲しいのは、このユーザーズガイドに書いてあるMarkdownはPandocが対応している拡張に過ぎないと言うことです。エディタ側が全てに対応しているわけではありません。teratailのように他の環境のMarkdownも同じように対応しているわけではありません。そこら辺はケースバイケースで対応するしかありません。
###Markdown以外という選択肢
Markdownを見てきましたが、いかがでしょうか?ちょっと不満に思いませんでしたか?実は、私はMarkdownには不満が結構あります。そのため、簡単な構造しか書く予定がない文章以外は使っていません。より高度で表現力が必要な場合は、別の選択肢も考えるべきです。そこで、二つほど紹介します。
####AsciiDoc
書き方はMarkdownに似ているのですが、より表現が可能なように作られています。テーブルなども初めから考慮されています。オリジナルのAsciiDocはもう更新されていないため、変換等にはAsciiDoctorを使います。Pandocのように単独のインストーラがあるわけでは無いため、インストールや使用にはRubyに関する知識が少し必要です。
####Re:VIEW
MarkdownやAsciiDocとは違い、日本人が日本語文章向けに作ったものです。強調の書き方とかが英文を前提しておらず、また、ルビにも対応しています。書籍向けをターゲットにしていますので、書籍並みの表現が可能です。同じく、こちらもRubyに関する知識が少し必要です。
投稿2016/11/09 14:22
総合スコア21741
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この種の記法 (マークアップ) のポイントは、プレインテキストとして読んでも理解でき、書くのも容易であること、一方で、ソフトウェアで処理をすれば本格的な体裁のアウトプットを得ることもできることです。
ワープロソフトやDTPソフトのような複雑なソフトウェアを使わなくても、またHTMLなどの専門的な知識などがない人でも、プレインテキストにちょっとした細工をするだけで、プレインテキストのままで読みやすくすることができます。文書はプレインテキストとして保存し、利用できます。そのうえ、本格的なレイアウトの出力を得ることもできます。
歴史 (かなり抜粋)
この種の記法の嚆矢は1991年ころのI. Feldmanによるsetextと思われますが、これはもともと電子出版のために考案されたものです (T. & A. Engst ‘TidBITS ストーリー’)。Feldmanによる解説でも、この記法の目的を「主としてオンラインで配布する定期的な出版物での使用のためのもの」としています (‘the Current Setext Oracle’、日本語訳。ちなみにこれ自身、setextで書かれています)。
このアイディアはZopeにも取り入れられてreST (reStructuredText) となり、Sphinxのようなドキュメンテーション整形システムにつながっていきます。TextileやMarkDownも、setextと同様の着想から生まれたものです (まったく独立にではなく、影響は受けたようです。そういうわけで、似た記法ですが互換性はあまりありません)。
また、1994年にW. Cunninghamがプログラミングに関する情報交換のサイトとして初めて作ったウィキでも、手早く書けて修正も簡単になるような記法が考案されました (WikiWikiWebの記法の説明)。この最初のウィキにならってさまざまなウィキソフトウェア (MoinMoin、DokuWiki、PukiWiki、YukiWiki、MediaWiki、……等々) が実装された結果、ウィキの記法にもさまざまな方言が生まれました (方言といっても、同じ書き方が互いに逆の意味になるくらい、大きな違いがあるものもあります)。
役に立つか
前述のように、この種の記法はもともと、自分の考えを書いて発表し他人と共有することを、手軽におこなうために作られました。だから、とても役に立ちます。
覚えることがらは多いか
多くないです。前述のsetextにせよWikiWikiWebにせよ、記法の説明は一ページにおさまってしまいます。ほかの記法もみんな、こんなものです。文章を書く人がおぼえることは、それだけしかありません。
それに、そういった説明も最初から全部覚える必要はないです。とりあえず、段落は空行で分けること (これはすべての記法で共通でしょう)、それと見出しのつけかた (これは記法が異なればまず違った書き方になります) の二つを覚えれば、体裁の整った文章は書けます。
ほかの、たとえば太字、箇条書き、表組み、リンクなどは、必要になった都度おぼえればいいです。それに、こういったマークアップであまり凝ったことをしようと考えないことも大事です。体裁より内容が大事です (実際、私はteratailに登録してしばらくの間、シンタックスハイライトの「```」なんて知りませんでした)。
ソフトウェア
最初に述べたとおり、どの記法でもソフトウェアによって本格的な出力が得られるようになっていますので、かならずソフトウェアの実装があります。
-
ウィキのソフトウェアとして、つまり閲覧だけでなく編集のユーザインタフェースも備えたソフトウェアがあります。
-
ウィキ以外の形で処理するシステムを作りたいのであれば、記法ごとにいろんな出力形式 (HTMLが多いですが、LaTeXやtroff、PDFなどへの出力機能を持つものもあります) へ変換するライブラリがあります。記法の名前と「ライブラリ」をキーワードにウェブ検索してみると、いろいろ出てきます。
ひとつ困ったことは、数々ある記法には、互いにほぼ互換性がないことです。ユーザがいったんある記法に慣れてしまうと、別の記法を覚えなおすのは困難 (というより、ユーザは記法自体に興味はないので、覚えなおすのを無意味な労力と思う) です。システムを設計する側は、最初に採用した記法をその後も踏襲しなければならないと考えたほうがいいです。
投稿2016/11/12 05:13
編集2016/11/12 07:13総合スコア4443
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ベストアンサー
Markdownは、数あるマークアップ言語の中の一つなのですが、いろいろ検討した結果、Markdownを選択したという事でしょうか?
あるいは、Markdownというものを知り、それがレポートに使えそうというお考えからの質問でしょうか?
後者という前提で、話をさせていただきますが。
##マークアップ言語の歴史
LaTeXなどは、ご存知でしょうか?
TeXから進化したもので。マークアップ言語の一つです。
昔から、レポート・論文作成には、広く利用されていますが、まずはこちらもご確認された方がよいかと思います。
TeX
出版におけるもう1つの主要な標準はTeXである。TeXはドナルド・クヌースが開発し、1970年代から80年代にかけて継続的に改良した。TeXは数学書を業務品質で組むためのテキストやフォントに関する綿密なレイアウト機能を目標としている。この目標のため、クヌースはかなりの時間を組版技術の調査に費やした。主に学術分野で使われ、理数系の出版物・論文などの多くではデファクトスタンダードとなっている。TeXのマクロパッケージであるLaTeXはTeX上で意味マークアップシステムを構築しており、広く用いられている。
Markdown(マークダウン)は、文書を記述するための軽量マークアップ言語のひとつである。本来はプレーンテキスト形式で手軽に書いた文書からHTMLを生成するために開発されたものである。しかし、現在ではHTMLのほかパワーポイント形式やLATEX形式のファイルへ変換するソフトウェア(コンバータ)も開発されている。各コンバータの開発者によって多様な拡張が施されるため、各種の方言が存在する。
やはり、出自が違うので、得手不得手があるようです。
Markdownは、軽量マークアップ言語という位置づけで、比較的、機能などは少ないようです。
手軽に書くなら、Markdownだと思います。
ただ、HTML以外のレイアウトを考えると、一気にハードルが上がります。
こちらにも記載がある通り、印刷物への出力を考えると、LaTeXへの変換がスタンダードのようです。
ご自身のレポートでの要望によると思いますので、例えば「数式を書きたい」など、LaTeXでどんな事が出来るのか、ざっと確認されてみてはいかがでしょうか?
##組版の為のツール
ソフトについては、簡単に検索した結果ですが、Markdown+Pandoc+LaTeXなどが出て来ます。
具体的な手順や、手間がどれほどのものなのかは、私は判りません。
ベースにLaTeXに関する理解がないと、難しいのかもしれません。
Markdownから入るよりかは、LaTeXから入った方が近道のような気もします。
##ドキュメント生成ツール
書いてて、やはり思ったのですが、「今さらLaTeX?」というのもあるので、オススメするというものでもないです。
かと言って、LaTeXが、もう古臭くなって使われていない、という意味ではないです。
ドキュメント作成ツールという意味で、例えばPythonではSpinxが有名です。
Sphinxでは、reStructuredTextというマークアップ言語。
というように各種ありますので、それぞれで「ePub(電子書籍)への変換」「PDF出力」などの方法を確認されると良さそうですね。
結局どこかで、LaTeXが出てくるような気もしますが。
すみません。これといった回答にならなくて。
投稿2016/11/09 12:35
編集2016/11/09 20:13総合スコア256
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Markdownでレポートは書いたことないですが、きっと役立つのではないでしょうか。
このサイトもMarkdownに対応していますので、Markdownの記述を用いて質問したり回答したりできます。
例えば、太字にしたいなら、**太字**
のように**
で囲めば太字で表示されます。
記述自体難しくないので、覚えることは多くないと思います。
ソフトは、Windows版もMac版もある kobito はどうでしょうか。
Windowsなら他に MarkdownPad というソフトがあります。
Markdown自体、敷居は高くないと思いますので、レポートに役立つかとりあえず試してみることをお勧めします。
投稿2016/11/08 15:10
編集2016/11/08 15:12総合スコア253
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2016/11/09 21:56 編集
2016/11/09 21:54
2016/11/11 13:09
2016/11/11 13:39
2016/11/11 14:07 編集
2016/11/12 00:05 編集
2016/11/13 05:53
2016/11/13 11:22 編集
2016/11/14 10:11
2016/11/14 11:24 編集
2016/11/14 12:03
2016/11/17 10:40
2016/11/21 06:12 編集