後置きインクリメント

Question

初歩的な質問申し訳ありません。
下記コードで質問なですが、numという変数の前置き、後置きインクリメントで
代入式は「左辺を評価する」「右辺を評価する」「代入する」の順序で処理が進むとおもうのですが、
下記コードでは
num=num++;の部分では、左辺が評価された後に、右辺のnum++;でここでは1を使用しているので先に1を左辺に代入した後に
+1されると認識していたのですが、なぜ同じ数字が出力されるのでしょうか？
ご教授いただけると幸いです。

int num = 1;
	int n;
	for(int a = 0; a < 5 ; a++){
　　　　　　num=num++;  
　　　　　　System.out.println(num);

出力結果
1
1
1
1
1

Answer 1

後置インクリメントは、代入した後（文の実行が終わった後）でもなく、代入の右辺を評価し終わった後でもなく、n++を評価した直後に行われます。

Javaの被演算項の評価は左から順番に行われますので、例えば、

n = 1;
n += n++ * n;

の2行目だと、まず代入左辺のnの値が1と評価され、n++が1と評価され、直後にnが2になり、次に乗算右項のnが2と評価されます。nには1+1*2の3が代入されます。

Comments

[xebme]

++ はバイトコードの iinc 命令に変換されます。iinc 命令はローカル変数(num)を直接(2に)書き換えます。しかし、演算はオペランドスタック上で行われ、スタックのトップにある結果(1)がローカル変数(num)に代入されます。演算の過程でnumは2ですが、最後の代入で1に上書きされます。

Answer 2

変数をひとつ用意して、num = num++の結果をふたつのステップにわけてみては?

public class xxHoge {
  public static void main(final String[] args) {
    int num = 1;
    for (int a = 0; a < 5; a++) {
      //      num=num++;  
      //      System.out.println(num);
      System.out.println(String.format(" -- a:%s", a));
      final int tmp = num++;
      System.out.println(String.format(" tmp = num++; ... tmp:%d, num:%d", tmp, num));
      num = tmp;
      System.out.println(String.format(" num = tmp;   ... tmp:%d, num:%d", tmp, num));
    }
  }
}

// -- a:0
// tmp = num++; ... tmp:1, num:2
// num = tmp;   ... tmp:1, num:1
// -- a:1
// tmp = num++; ... tmp:1, num:2
// num = tmp;   ... tmp:1, num:1
// -- a:2
// tmp = num++; ... tmp:1, num:2
// num = tmp;   ... tmp:1, num:1
// -- a:3
// tmp = num++; ... tmp:1, num:2
// num = tmp;   ... tmp:1, num:1
// -- a:4
// tmp = num++; ... tmp:1, num:2
// num = tmp;   ... tmp:1, num:1

Answer 3

https://teratail.com/questions/190557#reply-283033
こちらの回答がとても参考になると思いますので、是非ご覧になってください。

int num = 1;
num = num++

まず num++ が評価されます これは１ですね。
num = 1 ;となります。
しかし、num++はnumの値１を返すと同時にnumの値を１増やします。
numの値は 2になります。
しかし num = num++ の式としては num = 1 ;
変数numに１を代入する のまま変わらないので
num の値は１になります。

代入後にnumの値が加算されるわけではありません。

num=num++ + num ;

を考えると わかりやすいと思います。
まずnum++が評価されるので
num = 1 + num ;
そしてnum++ なので numの値は1増えて２になります。
右辺の「num」の値は２となっているので
num = 1 + 2; となる。
numに1+2が代入されnumの値は３となります。

num++ はnumの値を返し、同時にnumの値を１増やすと考えるとよいかと思います。

Comments

[hinata0812]

右辺のnum++は　左辺に代入と同時に1足されて2になっていると思うのですが、結局その2は左辺に1に代入した時点で2にはなったが０になったということでしょうか？

[Crimson_Tide]

> 右辺のnum++は　左辺に代入と同時に1足されて2になっている
num++は ２にはなりません。 num++はあくまで1で、2になるのはnumの値です。
まず右辺だけ考えてください。
num++ は１ そして右辺には他にnumはないですが、numの値は２になっています。
その２になったnumを参照することはここではありません。
２にはなったけど、その２は使われることはありません。
その上で 左辺に代入されるのはnum++の１です。

[Crimson_Tide]

あくまでイメージですが、以下のような流れと同じことです。
int num = 1;
b= num++; // b の値は1 numの値は+1されて２
System.out.println("num:" + num); //num:2が表示されます
num = b; //１が代入されるのでnumの値が１になる

[hinata0812]

度々の回答ありがとうございました。理解できましたありがとうございました！

[Crimson_Tide]

>結局その2は左辺に1に代入した時点で2にはなったが０になったということでしょうか？
numが２になったのは、左辺のnumに 1 が代入される前です。

左辺において
num++ とは何を表すか？ 答えはnum++ を評価しようとする時点のnumの値１です。
なので頭の中で num++を１に置き換えてください。
同時にnumの値が１増えて２になるという処理がされています。
変数numは２になっていますが、左辺は １ しか残っていません。そこにnum変数はもうありません。

そして改めて式全体をみると num = 1；となるので、numの値に１が代入されます。

Answer 4

「右辺を評価する」時にインクリメントがすでに終わっており、一旦numが2になります。
その後、「代入する」ときにnumに1が代入されます。