enumのメリットデメリット、使いどころ

Question

C#で開発を行っておりますが、
可読性以外の観点からenumを使う利点って、なんでしょうか？

Answer 1

こんにちは。

バグ検出ですね。
設定できない値を設定していると、コンパイラがエラーを報告してくれます。
int型だと事実上それは無理です。

デメリットは、コードが長くなることと思います。
enum型名はそれなりに長くして意味が分かるように付ける必要があり、更に各シンボル名も同じ理由で多少は長いです。（aとかbとかはいくらなんでもダメ）２つ合わせるとたいへん長くなることが辛いです。書きにくいし見にくいし。
シンボル名だけで設定や比較でき、被っている時だけ「曖昧」エラーを出してくれると助かるんですけどね。

Comments

[catsforepaw]

今時の開発環境なら、コードが長くなるということはそれほどデメリットにはならないと思いますよ。当該箇所での入力候補には対象の列挙型が優先して選択されますし、列挙子も入力候補から選ぶだけですみますから、入力の手間はほとんど変わりません。
長いことを見にくいとするかどうかは好みによる思います。

列挙子名だけで書きたいというのも好みの問題のような気がします。私がC++で列挙型を作るときは、ほとんどのケースで`enum class`と書くようになりました。列挙子名が被る心配がなくなったので短くできるからです。

[Chironian]

catsforepawさん。

可能な時は1文は1行で書いた方が可読性は上がると考えています。
しかし、1行が長過ぎると可読性は劣化しますので、適度な長さでの改行は必須です。
従って、文を長くしないで済むよう識別子を短くすることも可読性のために重要と考えています。（特にTMP書いていると切実ですが、それ以外の場面でも。）

そして、enum型を使う場面では文脈的にどのenum型なのか把握できることが多く、一々型名を指定しないといけないことが冗長に感じられ、その結果、改行が必要になると悩ましいです。

誤設定を防ぐメリットと文が長くなるデメリットでは前者の方が大きいと思うので、私もscoped enum型を使うことが多いです。しかし、デメリットが解消すると更に嬉しいのも事実なのですよ。

[catsforepaw]

失礼しました。状況にもよりますね。public const intで定数定義することもよくありますが、その場合は必ずクラススコープを付ける必要があるため、enumならではのデメリットという認識がなかったのです。

[ozwk]

>enum型を使う場面では文脈的にどのenum型なのか把握できることが多く、一々型名を指定しないといけないことが冗長に感じられ

C#6.0からusing staticで省略できるようになりました。

[SNRI_DUO]

ありがとうございました。
多数のレスがあることを見ると、色々な面で役立つものだという事もわかり大変助かりました。

[Chironian]

ozwkさん。

> C#6.0からusing staticで省略できるようになりました。

なるほど。これは便利です。
構造体用のこの機能(with)はPASCALの時代からあるのに何故か実装している言語が殆ど無く、何か問題があるのだろうと思ってました。
でも、大きな問題がないのであれば是非他の言語にも追従して欲しいものです。

Answer 2

enumのメリットの一つに「取りうる値を限定できる」というのがあります。
例えば総当たり計算でも最小の時間で終わりますし、範囲外の入力に対してもチェックは容易です。

enumはキャストすれば数値になりますので、数値に対するデメリットはありません。
あるとすれば、前の方の言っておられるように記述の問題だけでしょう。

Comments

[SNRI_DUO]

限定されている事を明確に証明できるって、分かりやすいですね。
いつ何時に、変なものが作られない安心感を感じました。

Answer 3

メリットはChironianさんの回答の通りだと思います。
C++から入った者としては、C#ではenum型も論理演算が可能でビットフィールドとしても使えるのが便利だと思います。

デメリットは特に思いつきません。

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追記
enumだと、いちいち

public const int Foo = 0;
public const int Bar = 1;
```のように書かずにすむので、見やすさとともにタイプ数が少ないというメリットもありますね。