bashのｃオプションの使いどころが知りたい

Question

前提・実現したいこと

bash -c "sleep 100"

なぜ

sleep 100

と書かないのか知りたい。

cオプションが文字列からコマンドを読み取ること、
コマンドが一つの場合は子プロセスを作らないが、複数になると子プロセスを作ることは知っています。

どういうときに使いますか？

Answer 1

1つのコマンドしか書けないところに、複数のコマンドを;や|等でつないで書くとか、その他シェルの機能を使いたい場合。

例：xargsで複数コマンドを実行したい。
（リストアップしたファイルに対して、sedでバックアップ取りつつ書き換えて、バックアップを移動）

find ～～～～ | xargs -I@ bash -c "sed -i.bak 's/xx/yy/' @ && mv @.bak BKUP/"

あと、プログラムからプログラムを起動する場合。例えばC等で使うsystem()や、Pythonでいうとsubprocessパッケージでshell=Trueでコマンドを起動した場合は、内部的に-cが使われています。
このように、「コマンドラインで実行する時と同じように書いておくと、期待通り実行してくれる」という機能は内部的に-cを使っています。このとき使うシェルは/bin/sh決め打ちだったり、環境変数SHELLを見たり等いろいろでしょう。

シェルを使わないでも、プログラムから外部プログラムを起動することはできますが、空白で引数を分割するとか、;で複数コマンド実行とか、>でリダイレクトとか、$で環境変数展開とかは、シェルの機能なので、シェルを使わないで外部プログラムを起動する場合は使えないです。Pythonのsubprocessでshell=Falseの場合などですね。

Answer 2

文字列をコマンドとして実行したい時（動的にコマンドを作る時）や$0を指定したい時などに使えます（だそうです）。

# ちょっと作為的な例ですが……
bash -c "node ./command-$1.js"

shellの-cオプションについてUbuntuのsh(dash)、bash、zshはそれぞれ違う挙動をする - Qiita - -cを使うと$0を指定できることが書いてあります。知りませんでした（汗）

他にも「実は便利」な使い方がありそうですね。