Pythonにて、他の変数を参照する変数の挙動について

Question

いつもお世話になっております。
変数内で変数の展開を行った場合の挙動についてご教授いただきたいです。

_VAR1 = None
_VAR2 = None
_VAR3 = f'local/{_VAR1}/{_VAR2}'

def main():
    global _VAR1
    global _VAR2
    global _VAR3
    _VAR1 = dir
    _VAR2 = filename
    print(_VAR3)

この様なコードを実行した場合、printによって出力される文字列は
'local/None/None'
になることから、グローバル変数_VAR3がはじめに_VAR1,2を参照していても_VAR3への反映は行われないことから、変数は改めて宣言を行わなければ値の更新は行われないという認識で正しいでしょうか？
また、_VAR1,2へ値の代入が行われた瞬間にそれを_VAR3に反映するためにはどうするのが正しいでしょうか(代入後に_VAR3を改めて宣言するしかないのでしょうか)？

Answer 1

たまにある誤解ですが、
代入は変数同士の関係の宣言じゃなくて、書いた時点で=の右辺を評価して左辺に代入するだけです。

_VAR3 = f'local/{_VAR1}/{_VAR2}'
は、この行の実行時点での_VAR1と_VAR2の値を埋め込んだ文字列を作って、その結果の文字列を_VAR3に代入します。

b=0してa=bしたあとで、b=1してもaが1にならないのと同じ。

ここをクリアーすると、次に「代入とオブジェクト書き換えの区別がつかない」という関所があります。

Answer 2

こういう質問をされる方は、Excelのようなスプレッドシートを使い慣れている方に多いように思います。これは自動再計算と呼ばれる機能です。

自動再計算、つまりある時点で変数に代入された式に含まれる変数が変更されたときに自動的に値が変更されるという機能は、スプレッドシート以外のプログラミング言語では、一般的に持っていません。

• グローバル変数_VAR3がはじめに_VAR1,2を参照していても_VAR3への反映は行われない

代入文の右辺が評価されて、左辺の変数に代入されます。
評価というのは、「値を計算すること」だと考えてください。
そのあとで、右辺で使われている変数が変更されても自動再計算は行われません。なぜなら左辺の変数は、計算式ではなく計算結果しか持っていないからです。

• 代入後に_VAR3を改めて宣言するしかないのでしょうか

はい。
ただし、宣言とは呼ばず、更新とか代入と呼びます。

Answer 3

変数は、参照している時点の値が読み出されます。
もひとつ、関数の中で定義される変数と外で定義される変数は別物となります

_VAR1,2へ値の代入が行われた瞬間にそれを_VAR3に反映するためにはどうするのが正しいでしょうか

代入が行われたあとに参照しましょう