もう解決済みとされていますが、おそらく本当にやりたいことと質問内容が少しずれているかもしれませんので、私なりの回答を書いてみます。私もPython初心者なので、もしかすると私自身の回答もずれてしまっているかもしれません。
おそらく本当にやりたい事は、**『「特定のデータを収集(スクレイピング等)」を得意とするPythonを動かして、収集された結果をExcelにまとめたい』**ことであって、VBAとPythonを連携させたいわけではないですよね。
VBAをPythonの前後に挟んでいるのは、Pythonを直に動かす方法がややこしそうであること(特にエンドユーザーは難しいかもしれませんね)、また、Pythonで出力した結果(テキストファイルなど)をExcelで展開するのが、VBAの方がやりやすそうだから、と言う理由ではないでしょうか?
正直申し上げると、VBAを前後に挟まず、PythonのみでExcelのxlsxファイルを出力した方が楽かと思います。よって、その方法を提示します。もちろん、USBメモリなどにPythonを導入し、どのPCでも動かせることを目標としています。
■1.PythonをUSBに導入するため、Python本家サイトからダウンロードします。
https://www.python.org/downloads/windows/
このページのいずれか使いたいバージョンの「Download Windows embeddable package (64-bit)」のリンクをクリックして、ZIPファイルをダウンロードします。このファイルはインストーラーがなく、ZIPファイルを展開してPythonを使用するためのものです。
今回は最新の3.9.6を使用するものとします。ファイルとしては、python-3.9.6-embed-amd64.zipがダウンロードできるはずです。
■2.ダウンロードしたZIPファイルをUSBメモリに展開します。USBメモリのドライブはE:ドライブと仮定します。
展開した先は、E:¥python-3.9.6-embed-amd64とします。
■3.pythonを動かすための、前準備をします。
E:¥python-3.9.6-embed-amd64¥python39._pthをテキストエディタでオープンし、最後の行を変更します。
元の内容
import site
次にPythonのパッケージ管理用のツールであるpipを導入します。まず初めに以下のURLを右クリックし、ファイル名をつけて保存してください。
[https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py](https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py)
保存先は、先程展開したE:¥python-3.9.6-embed-amd64です。
続いて、コマンドプロンプトかターミナルを起動し、E:ドライブへ移動します。先程展開したpython-3.9.6-embed-amd64へカレントディレクトリを移動させ、**python get-pip.py**と入力します。
E:¥>cd E:¥python-3.9.6-embed-amd64
E:¥python-3.9.6-embed-amd64>python get-pip.py
しばらくすれば、pipがインストールされます。
さらに、PythonからExcelファイルを作成するために必要なライブラリを導入します。**python -m pip install openpyxl**と入力します。
E:¥python-3.9.6-embed-amd64>python -m pip install openpyxl
これで準備はある程度整いました。
■4.Pythonがある場所へのパス設定用バッチファイルを作成します。これが後に、ice930さんが作成されるデータ収集プログラムを動かすバッチファイルへと進化します。
E:ドライブのルートディレクトリにでもバッチファイルを作成します。今回はrun.cmdとします。
run.cmdの中身は以下の通りです。
@echo off
set PATH=%~d0¥python-3.9.6-embed-amd64;%~d0¥python-3.9.6-embed-amd64¥Scripts;%PATH%
パスに書かれている%~d0はバッチファイルを動かした時のドライブを取得するおまじないです。これで、ある環境ではE:ドライブではなく、F:ドライブになったとしても問題なくパスが通ります。
■5.早速、コマンドプロンプトかターミナルを起動してバッチファイルを動かして確認してみましょう。
E:¥>run
E:¥>PATH
PATH=E:¥python-3.9.6-embed-amd64;C:¥WINDOWS¥system32;C:¥WINDOWS;C:¥.....
無事パスが通っていることが確認できましたので、Pythonを動かすのにE:¥python-3.9.6-embed-amd64へ移動する必要は無くなりました。
■6.データ収集、およびデータ収集後Excelファイルへ出力するプログラムをPythonで書きます。
もともと、データ収集プログラムをPythonで書かれようとされていたので、その部分は省略しますが、Excelへデータを出力するにはどうするかをお話しします。と言うより、参考となるサイトの紹介だけします。
[https://www.sejuku.net/blog/75536](https://www.sejuku.net/blog/75536)
[https://gammasoft.jp/support/how-to-use-openpyxl-for-excel-file/](https://gammasoft.jp/support/how-to-use-openpyxl-for-excel-file/)
[https://fastclassinfo.com/entry/python_excel_beginners/](https://fastclassinfo.com/entry/python_excel_beginners/)
[https://excel-ubara.com/python/python024.html](https://excel-ubara.com/python/python024.html)
[https://note.nkmk.me/python-openpyxl-usage/](https://note.nkmk.me/python-openpyxl-usage/)
この辺りを参考にデータ収集した結果をExcelファイルに出力してみて下さい。実際私も、ある3つのサイトを巡回して、1つのExcelファイルに出力するというプログラムを組んだことがあります。参考にしたのは、上のサイトです。
■7.最後に作成したPythonのプログラムを簡単に動かせるようにします。
4.で作成したrun.cmdを変更し、簡単に動かせるようにします。
変更したrun.cmdの中身は以下の通りです。
@echo off
set ORGPATH=%PATH%
set PATH=%~d0¥python-3.9.6-embed-amd64;%~d0¥python-3.9.6-embed-amd64¥Scripts;%PATH%
python 作成したPythonプログラムのファイル名
set PATH=%ORGPATH%
もし、コマンドプロンプトかターミナルを使用してrun.cmdを直接実行する強者が現れた場合の対策がORGPATHを使用している箇所です。
■8.実際に動かしてみましょう。
エクスプローラーからE:ドライブを表示して、run.cmdファイルをダブルクリックするだけです。コマンドプロンプトが起動し、データ収集、収集後Excel出力まで終えて、無事E:ドライブにExcelファイルが生成されたことを確認できるはずです。
run.cmdと言うのがわかりにくいようであれば、「データ収集プログラム.cmd」などに変更してみて下さい。
■最後に
紹介したサイトをご覧いただければわかるとおり、PythonのExcelファイルを操作するためのパッケージは結構強力です。したがって、Python呼び出し、Pythonが出力したデータの加工を下手にVBAで組むよりは、オールPythonで実行できる環境を作った方が楽かな、と思います。
参考にしてみて下さい。