form.save(commit=False)とcleaned_data.get()の使い分け

Question

題名の通り**form.save(commit=False)とcleaned_data.get()**の使い分けがわかりません。

どちらもテンプレートのformタグからpostされた値を取得し、
viewsでバリデーションが通った後に使用するものだとは思いますが、
何か明確なルールがあると思うのですが、違いを検索できませんでした。

以下コードは一部にはなりますが、どなたか明確な違いをご教授いただければ幸いです。

       if form.is_valid():
            comment = form.save(commit=False)
            comment.post = post
            comment.user = user
            comment.save()
            post.comments_count += 1
            post.save()

        if form.is_valid():
            files = request.FILES.getlist('content')
            title = form.cleaned_data.get('title')
            caption = form.cleaned_data.get('caption')
            tier = form.cleaned_data.get('tier')
            tiers = get_object_or_404(Tier, id=tier.id)

Answer 1

cleaned_dataはバリデーションをパスした後のフォームオブジェクト表します。
form.save()メソッドはformに紐づいたmodelをデータベースに保存します。
その際、オプションで commit=True|Falseのどちらかを選択できます。

データベースにはトランザクションという概念があり、「最終的に変更した全データを保存する決定」を行うまでは保存確定を保留できます。
commit=Falseはその保留をするためのオプションです。デフォルトではTrueになります。
また、saveメソッドは、データベースに保存したModelオブジェクトを返り値として返します。

最大の違いは、 cleaned_data が単なるデータの表示であるのに対し、form.save()で返ってくる値は「データベースに保存した」行為のオマケでしかありません（オマケと表現するのはちょっと雑ですが）。
データベースへの保存前に何らかのデータ加工をしたい場合はform.save()で受け取った値を使用するのは不適当あることは理解できると思います。

両者は使い分けというより役割が全く異なるので混同されないようにしてください。

参考：公式ドキュメント
https://docs.djangoproject.com/ja/3.2/topics/forms/modelforms/#the-save-method

https://docs.djangoproject.com/ja/3.2/topics/forms/#bound-and-unbound-form-instances
(Djangoの公式ドキュメントは不親切な気がするので解説サイトを検索したほうが良いかも）