throwはC++で一切コンパイルできないのか

[C++11でnoexcept機能が入ったことにより、従来のthrowキーワードを使用した「例外仕様 (Exception Specification)」は「動的例外仕様 (Dynamic Exception Specification)」という名前に変更され、非推奨となっていた。]

リンク内容

と上記ページに合ったのですが、throwを使った例外処理は現在のC++のバージョンでは一切コンパイルできないという意味でしょうか？

古いコードを現在のコンパイラでコンパイルできるようにしたいです。

Bull

2021/02/10 10:03

使用しているコンパイラーはなんでしょうか？コンパイラーによっては、オプションで古いバージョンの C++ で書かれたソースをコンパイルできます。

NASIJIRU

2021/02/10 13:13

g++ --version とターミナルでコマンドをうち、 Apple clang version 12.0.0 (clang-1200.0.32.28) と出ました。

行動規範の内容に同意します

回答3件

もともと他の言語で言うところの検査例外のようなものを作ろうとして動的例外指定という機能が仕様にありました。つまり関数の宣言につけられたthrow(...)の中に記されていない例外が投げられたときに、std::unexpected()を呼び出すというものでした。ところがこれはC++をつかうときの一般的な要求である、プログラムを高速に動作させたいというものに反して動作を遅くさせることに寄与するものでした。なぜならばコンパイラは次のような動的例外指定がなされた時、

cpp
1void f() throw(int, float, std::exception) ;

次のようなコードを吐かなければならなかったからです。

cpp
1void f() {
2  try {
3    // 関数本体
4  }
5  catch( int ) { throw ; }
6  catch( float ) { throw ; }
7  catch( std::exception ){ throw ; }
8  catch( ... ) { std::unexpected() ; }
9}

try-catchというのは存在するだけでプログラムの速度を低下させることに寄与するため、この機能は最適化の役に立たないばかりか、むしろ最適化の妨げになる始末でした。結果として多くの処理系がこの機能を正しく実装しませんでした。またMSVCはthrow()のように動的例外指定のリストが空のときに規格に違反してstd::unexpected()を呼び出さす、最適化のフラグとして利用していました。

現実にそぐわない規格は適切ではないので、C++11ではnoexceptを導入し、動的例外指定をderecatedにしたのです。

お示しのcpprefjpの記事はC++11でdeprecatedになったこの動的例外指定を削除するというものでした。

ref:

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投稿2021/02/10 09:42