Pythonを使って2つのwordファイルの変更点一覧を書き出したいと考えています。
difflibを用いれば文書を比較して、変更があった箇所を検出できることまではわかりましたが、以下のコードで試してみると、文書の最後のパラグラフしか比較されません。
全文書を比較したいのですが、どこかおかしいところがあればご教示いただけると幸いです。
python
1import docx 2import difflib 3 4 5doc_ord = docx.Document('吾輩は猫である_Ver1.docx') 6 7for para1 in doc_ord.paragraphs: 8 9 text1 = para1.text.split('。') 10 #print(text1) 11 12doc_new = docx.Document('吾輩は猫である_Ver2.docx') 13 14for para2 in doc_new.paragraphs: 15 16 text2 = para2.text.split('。') 17 #print(text2) 18 19g = difflib.unified_diff (text1, text2) 20 21for l in g: 22 print (l)
【文書】
吾輩(わがはい)は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当(けんとう)がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪(どうあく)な種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕(つかま)えて煮(に)て食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始(みはじめ)であろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶(やかん)だ。その後(ご)猫にもだいぶ逢(あ)ったがこんな片輪(かたわ)には一度も出会(でく)わした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙(けむり)を吹く。どうも咽(む)せぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草(たばこ)というものである事はようやくこの頃知った。
この書生の掌の裏うちでしばらくはよい心持に坐っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた。書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗むやみに眼が廻る。胸が悪くなる。到底とうてい助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。
【実行結果】
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@@ -1,6 +1 @@
-この書生の掌の裏うちでしばらくはよい心持に坐っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた
-書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗むやみに眼が廻る
-胸が悪くなる
-到底とうてい助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た
-それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない
※文書から3段落目を削除すると2段落目のみ比較されるようになります。
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2020/12/05 05:09