Swift JsonSerializationについて

Question

前提

SwiftにてREST APIを用いてJsonを利用するときについて教えてください。

質問内容

AlamofireやURLSessionなどで、サーバーからJsonを取得する場合、
クライアント(iOS)ではまずData型でレスポンスを取得すると思います。
SwiftでJsonを扱う場合の流れは、
Data型 →　Json →　String、Intなどの構造体に変換だと思っております。
Data→Json : デコード
Json→解析して欲しいカラムを取得: パース

そこでDataを見れる型にするのが、JsonDecoderでのdecodeで、Codableプロトコルにてパースすると認識しているのですが、
以下のJsonSerializationは、デコードとパースを同時にしているのでしょうか？
今まで、ObjectMapperを利用して典型的なコードを書いていた為、
本件を意識したことがありませんでした。

またSwiftにてJsonを扱う場合は、以下のどちらのメソッドを利用しても同じなのでしょうか？

超基礎的とは理解しておりますが、基礎的なことほど納得するまで理解したいため、
ご教授できませんでしょうか？
このサイト見れば理解できるのでは？などでもありがたいです。
よろしくお願いいたします。

let decoder = JSONDecoder()
decode.decode(xxx.self, from: responseData)

JSONSerialization.jsonObject(with: self, options: .allowFragments)

試したこと

Qiitaなどで、JsonDecoderでの記事は調査して、上記の通り理解しているつもりですが、
JsonSerializationは自分の理解力のなさで、どうも理解できておりません。
Appleのリファレンスも確認してみましたが、基礎的なことがわかっていないためか、
納得できませんでした。

環境

Xcode12
Swift5

Answer 1

細かい点を挙げればキリはないと思いますが、JSONの形式がわかっているのであれば

• JSONSerializaton は Dictionary からキー検索を行い、型変換しなければならない手間がある
• Codable を使えば、その辺りの処理はコンパイラが記述してくれる

の違いになるかと思います。

下記は簡単な比較例です。

当然、Codable の場合でも Int を期待していたのに null が戻ってくる、あるいはキーそのものが存在しないなど、色々な条件が考えられるのですが、その辺りについてはコード中にある

• Codableで色々なJSONに対応する

が詳しいので、そちらをご参照いただければと思います。

import UIKit

// 共通データ
let data = """
{
    "name": "taro",
    "sex": null,
    "age": 23,
    "phone": 1234567890,
    "url": "httpd://teratail.com/",
}
""".data(using: .utf8)!


// JSONSerialization
var name: String = ""
var sex: String?
var age: Int = 0
var phone: Int = 0
var url: String = ""


do {
    // JSON データを Dictionary に変換
    let decodedData = try JSONSerialization.jsonObject(with: data, options: .mutableContainers) as! [String: Any]
    
    // ちまちまとデータを変換する
    name = (decodedData["name"] as? String) ?? "no name"
    sex = (decodedData["sex"] as? String) ?? "not descibed"
    age = (decodedData["age"] as? Int) ?? -1
    phone = (decodedData["phone"] as? Int) ?? -1
    url = (decodedData["url"] as? String) ?? "no url"

    //
    print("parsed data by JSONSerialization")
    print("name: ", name)
    print("sex: ", sex)
    print("age: ", age)
    print("phone: ", phone)
    print("url: ", url)
} catch {
    print("error in JSONSerialization", error.localizedDescription)
}

print("---")

// Codable
struct Person: Decodable {
    var name: String
    var sex: String?
    var age: Int
    var phone : Int
    var url : String
}

do {
    let decodedData = try JSONDecoder().decode(Person.self, from: data)

    // 型の例外処理については本文参照
    // https://qiita.com/Mt-Hodaka/items/d14447a429948a3fb28c
    print("parsed data by JSONSerialization")
    print("name: ", decodedData.name)
    print("sex: ", decodedData.sex ?? "not described")
    print("age: ", decodedData.age)
    print("phone: ", decodedData.phone)
    print("url: ", decodedData.url)
} catch {
    print("error in JSONDecorder()", error.localizedDescription)
    
}

Comments

[TsukubaDepot]

ちなみに、上記コードは Playground で検証可能です。

[dev14se]

大変わかりやすいご回答ありがとうございます。
プレイグラウンドでも一度試してみます。
これで理解がすすみました。感謝いたします。

[TsukubaDepot]

Codable は結構深いので、teratail の過去問もご覧になっておくといいかもしれません。
キーワード検索で「Codable JSON」と検索すれば120件くらい引っかかります。