bash における、 ls > test｜wc のコマンドの実行結果

Question

bash において

ls -la | wc > test > test2 > test3 | wc -c

の実行結果が０という標準出力になるのはどうしてでしょうか。
パイプを通り、なにが　wc -c　に渡った結果　０　が出力されているのでしょうか？？？？

パイプは、　' パイプ前後の標準入出力をつなぐもの　'だと解釈しています。

上記のコマンドでは、真ん中のwc > test > test2 > test3 の標準出力が wc -c に渡っている読める思うのですが、真ん中のwc の標準出力先はtest3 になるので、何がwc -c に渡っているのかわかりません。

どなたかお力を貸してください。

Answer 1

リダイレクト（>）は標準出力を奪い取って、ファイルに書き出すので、
パイプには何も送られません。「wc -c」はパイプが空なので、待つことなく0リターンします。

こういうときは、「tee」コマンドを使います。
参考

使い方

ls -la | wc |tee test |tee test2 |tee test3 | wc -c

余談
teeはティーと読み、英字のTの横棒が左から来たものを右端と下の棒に分けるさまを表しています。

Comments

[yoshiki_iwasa]

うおおお

なるほど、リダイレクトで標準出力が失われることで、２つのプロセスをつなぐパイプが失われるから、待つことなくリターンするのですか。
納得しました。　ありがとうございます！！！

Answer 2

何がwc -c に渡っているのかわかりません。

何も渡っていません。パイプの入力元となるべきwcの標準出力は、リダイレクトで上書きされてしまっています。

Comments

[maisumakun]

「wc -c < /dev/null」として明示的に入力なしで実行しても、結果は0です。

[yoshiki_iwasa]

すぐの回答ありがとうございます！

なにも渡らないのに入力待ちにならないのはどうしてですか？？

ただの wc のみの実行だと入力待ちになりますが、今回の質問で挙げたコマンドでは入力待にはなりません

[otn]

入力として/dev/nullが与えられているからですね。