複合リテラルをPROGMEMの時にも使いたい

Question

前提・実現したいこと

Arduinoのプログラムで、それぞれの配列の長さが違うので複合リテラルを使って初期化したポインタを変数としてPROGMEM機能を使った際に思った通りになりませんでした。
どうすれば上手くいくのか、できないのであれば理由を教えていただけると幸いです。
下記のプログラムは例ですが、同じ問題になっています。

ソースコード

const int *const Length[3] PROGMEM = {
  (int[]){58, 63, 65, 58, 0},
  (int[]){62, 67, 69, 62, 0},
  (int[]){65, 70, 72, 65, 0}
};

void setup() {
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  Serial.println(pgm_read_byte(&(Length[0][2])));
  //「65」と出力してほしいが、「207」と出力される
  Serial.println(pgm_read_byte(&(Length[1][2])));
  //「69」と出力してほしいが、「207」と出力される
  Serial.println(pgm_read_byte(&(Length[2][2])));
  //「72」と出力してほしいが、「207」と出力される
  while(1){}
}

試したこと

######PROGREMだけ

const int Length[3][4] PROGMEM = {
  {58, 63, 65, 58, 0},
  {62, 67, 69, 62, 0},
  {65, 70, 72, 65, 0}
};

void setup() {
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  Serial.println(pgm_read_byte(&(Length[1][2])));
  //「69」と出力される
  while(1){}
}

######複合リテラルだけ

const int *Length[3] = {
  (int[]){58, 63, 65, 58, 0},
  (int[]){62, 67, 69, 62, 0},
  (int[]){65, 70, 72, 65, 0}
};

void setup() {
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  Serial.println(Length[1][2]);
  //「69」と出力される
  while(1){}
}

補足情報

Arduino 1.8.13
Arduino Uno を使っています。
よろしくお願いします。

Answer 1

回答未満ではありますが、

//Arduino IDE 1.8.12ですけどそう変わらないでしょう。多分。
const int array1[]PROGMEM ={10,11,12,13,14};
const int array2[]PROGMEM ={20,21,22,23,24};
const int *const  Length[] PROGMEM={
  array1,
  array2
};

char buf[256];
void setup() {
  Serial.begin(9600);
  Serial.println("\nStart");

  sprintf(buf,"array1:%p",&array1);
  Serial.println(buf);

  sprintf(buf,"&Length[0][0]:%p",&Length[0][0]);
  Serial.println(buf);

  sprintf(buf,"&Length[0]:%p",&Length[0]);
  Serial.println(buf);

  Serial.println(Length[0][0]);
  Serial.println(Length[0][1]);
  Serial.println(Length[1][0]);
}

void loop() {

}

としてみたところ、

Start
array1:0x76
&Length[0][0]:0x76
&Length[0]:0x72
10
11
20

という結果が得られました。datasheetを見ると328PのSRAMは0x100からなので、領域はFLASHにとられているように思えるし、
const int array1[2048]PROGMEM ={10,11,12,13,14};
とか
const int *const Length[2048] PROGMEM={
とかやるとSRAMがパンクせずにプログラム領域の消費が増えるのもFLASH領域と思えます。
「複合リテラルを使いたい」というのがメインならそれには合致しませんが、とりあえずデータ一式をプログラム領域に置くことは出来ている模様。

しかし。
pgm_readなんちゃらマクロを使わなくてもそのまま値が読めてしまっているというのが謎です。そういうものだっけ?

今日は気力がないので明日ちょっとAtmel Studioとデバッガを引っ張りだして調べてみようか、と。

Comments

[UMA821]

回答していただきありがとうございます。
pgm_read_byte()を使っても同じ10,11,20という値が出ました
なんでなのでしょう

[thkana]

「コンパイラが利口になった」のかも。PROGMEM属性を残して適切に処理してくれるようになったとか?

[thkana]

久々に使ったらAtmelStudioでVisualMicroがうまく動かなかったり、デバック用にfuseを書き換えたらいろいろやっちゃって手間取ってました。

(const int PROGMEM[])など試してみましたが、リテラルをプログラム領域に配置してくれないみたいです。
定数だとできちゃうのは https://teratail.com/questions/280065#reply-399120 にて

[UMA821]

疑問が解消しました、ありがとうございます！

Answer 2

Arduinoで使われているAVRというCPUでは、フラッシュメモリ（ROM)とRAMは完全に別メモリ空間となっていて、それぞれの読み出しには専用命令が使われます

だもんで、変数定義にconstをつけたところでROM空間には配置してくれません。
そのためには、特別なキーワード、PROGREMを使う必要があります
で、このフラッシュメモリを読む命令にしても、制限があって、通常のRAMを読むようには自由にはできないという事情があります
という事情から、PROGMEM空間を指すポインタというのも使用できません

だもんで、

const int *const Length[3] PROGMEM = {

という定義の使用はできません。

Comments

[UMA821]

なるほど、配列のサイズをはっきりさせていないといけないのですね

[y_waiwai]

可能性あるのは、PROGREMだけ、ってのだけど、これでもダメなんでしょうか

[UMA821]

ボタン押したつもりが反映されてなかったようです