C++で、::から始まる関数は何を表すのでしょうか？

Question

質問

とあるコードを読んでいたところ、

::PostQuitMessage(0);

こういう感じのものが乱用されていまして、今まで見たことなかったので何なのか全く分かりません。

ちなみに、名前空間だったら　名前空間::関数() になるというのは存じております。

Answer 1

::はスコープ解決演算子といいます。提示コードではグローバル名前空間に属するグローバル識別子を明示的に指定するために使っています。
例えば名前空間やクラスhogeとグローバル名前空間に同じ識別子（関数など）funcが存在する場合

#include <iostream>
using namespace std;

void func(void){ cout << "global" << endl;}

class hoge{
public:
	hoge(){}
	void func(void){ cout << "hoge" << endl;}
	void test(void){
		func();  // hoge
		::func();// global
	}
};

int main( void) {
	hoge h;
	h.test();
	return 0;
}

と記述されたコードにて、グローバル名前空間のfuncを呼びたい場合には::func()と書きます。

Comments

[KOTTON]

「グローバル名前空間での定義」というのは、要は普通の関数定義のことだと思うのですが、
シンプルにfunc()ではだめなのでしょうか

[8524ba23]

だめです。
たとえばクラス「hoge」の中にもfunc()がある場合、シンプルに「func()」と記述すると、hoge::func()が呼ばれてしまいます。
具体的な例として回答コードを修正しました。

[KOTTON]

なるほどです、よくわかりました
ありがとうございました！！