IoTの開発について、デバイスに開発ツールを入れるのは正しいですか？

Question

前提

私自身は普段 Web の開発を行っており、IoT の開発経験が全くなく、どういった手順で開発するのが正しいのかすらわかっていません。
質問が見当違いであれば申し訳ありません。

先日、IoT の開発を行っている人の画面を見る機会があったのですが、Jetson nano に VSCode が入っていました。
IoT 開発におけるデバイスは Web のデプロイ環境のようなものだと思っていたので、開発環境は入れないものだと考えていました。
調べてみたところ、Qiita の記事で Jetson に VSCode を導入する記事は実際存在したので、そういうものなのかと思いました。
Jetson nanoにVSCode+Pythonの開発環境を整えリモートアクセスする

しかし、その IoT 開発において、 Jetson nano の容量が足りなくなったらしく、それはデバイスに開発ツールを入れているからではないかと考えました。

質問の本題

IoT 開発において、デバイスに開発ツールを入れることはあるのでしょうか？
理由も合わせて知りたく思います。
よろしくお願いします。

Answer 1

IoT 開発において、デバイスに開発ツールを入れることはあるのでしょうか？

普通にあります。IoT、組み込み系の開発と言ってよいですが、開発ツールをターゲットデバイスに導入して動かすことに不便が無ければ、もっとも開発、デバッグ効率が良い為です。

ターゲットデバイスに導入することで不便があるとすれば、

• ターゲットデバイスで動かすと、極端にパフォーマンスが悪くなる。
• 開発環境を入れると、メモリやストレージの容量が確保できなくなり、最終的な製品用の構成にできない。
• 開発環境以外の便利なコマンド、ツールが使えない。

などでしょうか。製品開発の初期段階のみ開発ツールを入れて、落ち着いてきたらデバイスから開発ツールをアンインストールし、納品用のデバイス構成にしてあとはリモート、クロス開発で逐次、デバイスに修正モジュールを入れて開発を続行するようなかたちをとることができます。ライセンスやデバイスの出荷数の問題がなければ、障害発生時の動作検証のために最低限の開発用ツール（リモートデバッガー等）を入れたままにすることもあります。

しかし、その IoT 開発において、 Jetson nano の容量が足りなくなったらしく、それはデバイスに開発ツールを入れているからではないかと考えました。

開発ツールを入れることで製品としての要件を満たせなくなるならば本末転倒ですね。そんな場合は適時、アンインストールする必要があると思います。

Comments

[nerianighthawk]

とてもわかりやすい回答いただき、ありがとうございます。
開発初期段階で開発ツールを入れることは普通にあるんですね。
今回はストレージに問題が起きているので、アンインストールを考える必要がありますね。
勉強になりました。

Answer 2

私もIoT、組み込みの開発中は可能な限りターゲットに開発環境を入れます。そのほうが作業効率が圧倒的に良いですから。できれば特別にメモリ増設したり、ディスクつないだターゲットを作れないかお願いします。

ただリリースする際には

• ギリギリまで資源を絞るので開発環境残せない
• 権利関係の難しいものを残さないようにする(GNUのものとか)
• 開発環境が乗ってるとセキュリティーリスクが高くなる時がある

ので、必ずすべてアンインストールします。ただ、納期直前の試験中にドタバタアンインストールすると必要なロードモジュールまで消して試験の手戻りが発生するので早めに予行演習してアンインストールスクリプト用意します(なかなか理想通りには...)