Python Augmentorのprobabilityの意味について

Question

Augmentorライブラリを使って画像を拡張する際、引数に必ずprobabilityを入れる必要があると思いますが、この意味がよく理解できていません。

例えば、p.rotate(probability=0.7, max_left_rotation=10, max_right_rotation=10)としたら、70%の確率で、rotateが実行されるということだと思うのですが、そこで以下の質問です。
①元画像の7割をrotateさせる=元画像の3割はrotateさせていないということでしょうか？
②つまり，この水増しにより，画像枚数は1.7倍に増えるということでしょうか？

基本的なことで恐れ入りますが、ご回答いただけますと幸いです。

Answer 1

元画像の7割をrotateさせる=元画像の3割はrotateさせていないということでしょうか？

70%の確率で回転処理を実行するという意味です。裏を返せば、30%の確率で回転処理は実行されません。
あくまで確率なので、100枚あったら70枚は回転しているというわけではありません。

この水増しにより，画像枚数は1.7倍に増えるということでしょうか？

枚数はパイプラインを作成したあと、もとのサンプルと同じ数だけ生成する場合は process()、指定した枚数だけ生成する場合は sample(n) を呼び出します。

Comments

[SuzuAya]

>tiitoi様
早速ご回答いただき、誠にありがとうございます。
operationが実行される確率であるとのこと承知いたしました。
ただ、水増しされる枚数はどのように決まるのかがうまくイメージできておりません…。
例えば100枚のオリジナル画像があって、以下のように回転と左右反転のoperationを実行させて1万枚に水増しさせようとした場合、どういう風に画像は増えるのでしょうか。
どの処理をした画像がどれだけ増えたか把握できるのか、それともできないのかご教示いただくことは可能でしょうか。
import Augmentor
p = Augmentor.Pipeline("/path/to/images")
p.rotate(probability=0.7, max_left_rotation=10, max_right_rotation=10)
p.flip_left_right(probability=0.8)
p.sample(10000)

[tiitoi]

p.sample(n) とした場合、作成したパイプラインに画像を入れて変換し、保存するというのを n 回繰り返すことになります。
例えば、元の画像が100枚で p.sample(200) とした場合、2倍に水増しされることになります。その際にどのような変換が行われるかは確率によってランダムに決まるため、わかりません。

疑似コードでかくなら、
for img in images:
new_img = f(img) # 設定したパラメータで変換
new_img.save() # 保存

[SuzuAya]

>tiitoi様
ご丁寧なご回答ありがとうございます。
最後に、1つだけ追加質問させてください。
上記のように、回転と左右反転のパイプラインを作成し実行した場合、1枚の画像に対して2つの変換（回転と左右反転）が同時に施される可能性もあるのでしょうか？

[tiitoi]

あります。
1. 回転する。
2. 左右反転する。
という1→2で1つのパイプラインです。
パイプラインを構成している各処理ごとに確率でその処理を実行するかどうか決めるので、回転と左右反転の両方が1枚の画像に対して実行される可能性もあります。

[SuzuAya]

>tiitoi様
なるほど、だからパイプラインと呼ぶのですね！
大変よく分かりました。ご丁寧なご回答、本当にありがとうございました。