cstdioはCのstdio.h由来の標準ライブラリを使用するためにインクリュードするヘッダです。std::printf()等が含まれています。他のC由来の標準ライブラリも.hをなくしたcから始まる名前(math.h -> cmath等)で用意されています。
bits/stdc++.hはGCC独自のヘッダで、C++標準ライブラリ(C由来もC++から追加されたSTLも含む)のほとんどすべてのヘッダをインクリュードするヘッダです。もちろんcstdioも含まれています。どのようなコードであれ、標準ライブラリ全てを使うようなことはほとんどありません(もし、そのようなコードがあるとしたら、よほど長大で巨大になっているはずですので、その前にファイルを分割しているはずです)。つまりは、bits/stdc++.hは必要なものに対して余計なものが数多くあると言うことになります※。また、GCC独自のヘッダですので、移植性もなくなります(GCC以外のコンパイラでも使えるとは限らないと言うこと)。そのため、実際のプログラムで使用されることはほとんどありません。
※ 余計なヘッダがあるからと言ってプログラムが極端に遅くなると言うことはありません。それらは、コンパイル時に未使用として捨てられるか、または、使用されずに終わるからです。ただし、コンパイル時間は長くなり、コンパイル時のメモリ使用量が増える可能性はあります。
しかし、全く使用されないというわけではありません。競技プログラミングやC++の学習においては、取りあえずヘッダを全て読み込んでおきたい場合があります。そのような場合に#include <bits/stdc++.h>とすることで、どんなヘッダが必要かということを調べる必要がなくなり、便利です。これはあくまで特殊な使い方であり、プロダクトとしてコーディングするときは避けるべきであることに注意してください。
2019/10/05 14:45