sudo echo abc >> /xyz と echo "abc" | sudo tee -a /xyz の違いは何か？

Question

sudo echo abc >> /xyz

と

echo "abc" | sudo tee -a /xyz

の違いを教えて下さい。また、使用するときの注意点なども知りたいです。

Answer 1

最初のコマンドだとリダイレクト先にユーザ権限が無い場合にはエラーになる。

$ sudo touch /var/hoge
$ ls -la /var/hoge
-rw-r--r--  1 root  wheel  0 Jul 20 06:53 /var/hoge
$ sudo echo abc >> /var/hoge
bash: /var/hoge: Permission denied
$ echo "abc" | sudo tee -a /var/hoge
abc
$ cat /var/hoge
abc

Answer 2

teeのリファレンス読めば違いぐらいはわかると思うけど、後者はファイルだけじゃなく標準出力にも内容を出してるという違い。

Answer 3

sudo echo abc >> /xyz
まず、/xyzへのリダイレクト処理を現在のユーザーが行い、それからsudoでroot権限でechoが実行される。リダイレクトが成功してれば、/xyzにabcが追記書きされる。
この通り書くと、現在のユーザーで/xyzに書けずエラーになるのでは？

echo "abc" | sudo tee -a /xyz
echoで、abcがパイプで後段に渡る。sudoでroot権限でteeを実行して、パイプで渡されたものを/xyzに追記書きして、同時に表示する。
/xyzに書き込むのはrootなので、このままの記述で成功する。

前者のような書き方で、root権限でリダイレクトしたい場合は、shを起動する。
sudo sh -c "echo abc >> /xyz"

Answer 4

前者は sudo 前の状態でファイル書き込みがなされ
後者は sudo 後の状態でファイル書き込みがなされる。

自分的には後者は使わないかなあ。
まあ、気分のもんだいですが。