Rubyプログラムのirbコマンド実行時の表示について

Question

MacPCでRuby学習のためにirbコマンドを使用しているのですが、後述する解釈に相違がないことと、疑問点について回答いただけないでしょうか。

私の解釈

解釈1：「:001:0>」の「001」はirb実行開始してから入力した行数を表している。

irb(main):001:0>

解釈2：「:001:1>」の[:1>」部分の数字は階層を表しており、階層が深くなるほど数字が大きくなることを表している。

irb(main):003:1>

解釈3：末尾が「>」だと入力待ちを表している。

   irb(main):001:0>

解釈4：末尾が「=」だと複数行コメント入力中を表している。

irb(main):002:0=

疑問点

疑問1：末尾が「*」だと何を表している？

irb(main):011:0*

疑問2：末尾が「/」だと何を表している？

irb(main):004:0/ 

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私が確認した内容

次のプログラムをRubyファイルとして実行すると問題なく動作する。

しかし、irb上で実行すると5行目の結果が出力されない。

hash = {name: "takashi", score: {english: 46, math: 80, japanese: 90}, age: 15}
sum = 0
hash[:score].each_value{|val| sum += val}
average = sum /hash[:score].length
puts "takashi’s mark totaled #{sum}, the average mark is #{average}"

irb上で動作NGになる原因を調査したところ、4行目の「/」の後に半角スペースがないことが原因だと分かった。

hash = {name: "takashi", score: {english: 46, math: 80, japanese: 90}, age: 15}
sum = 0
hash[:score].each_value{|val| sum += val}
average = sum / hash[:score].length
puts "takashi’s mark totaled #{sum}, the average mark is #{average}"

この現象よりirb上で「/」単体で入力した時の挙動が気になり、試してみたところ次のような結果になった。

hiraonoMacBook-Air:~ hirao$ irb
irb(main):001:0> a = 10
=> 10
irb(main):002:0> /
irb(main):003:0/ a = 20
irb(main):004:0/ 
irb(main):005:0/ /
=> /
a = 20

/
irb(main):006:0> a = 30
=> 30
irb(main):007:0> 

この結果より、「/」がこのような動作になるということは、同じ演算子である「+」「-」「*」でも同じ動作になるのか気になり試してみると、次のような結果になった。

hiraonoMacBook-Air:~ hirao$ irb
irb(main):001:0> +
irb(main):002:0* +
irb(main):003:0* +
irb(main):004:0* a=10
=> 10
irb(main):005:0> -
irb(main):006:0* 
irb(main):007:0* -
irb(main):008:0* 
irb(main):009:0* a=10
=> 10
irb(main):010:0> *
irb(main):011:0* 
irb(main):012:0* *
irb(main):013:0* 
irb(main):014:0* a=10
Traceback (most recent call last):
        1: from /usr/local/bin/irb:11:in `<main>'
SyntaxError ((irb):12: syntax error, unexpected *, expecting '=')
irb(main):015:0> 

末尾が「>」から「*」に変わり、同じ演算子を再度入力しても戻らず「a=10」で改善された。

但し、「*」演算子はSyntacErrorとなってしまった。

因みにifやwhile文を入力すると次のようになる。

尾の「:0>」が「:1>」に変わることで、1回の字下げを表している思われ、この数字は階層が深くなるほど増えていくと解釈している。

hiraonoMacBook-Air:~ hirao$ irb
irb(main):001:0> a = 10
=> 10
irb(main):002:0> if a > 5
irb(main):003:1> puts("a>5")
irb(main):004:1> end
a>5
=> nil
irb(main):005:0> 

また、復習行コメントの場合は次のような表示なる。

これは、末尾が「=」に変わりコメント記載中であることを表していると解釈している。

hiraonoMacBook-Air:~ hirao$ irb
irb(main):001:0> =begin
irb(main):002:0= この部分はコメント
irb(main):003:0= 何行でも書くことができる
irb(main):004:0= =end
irb(main):005:0> 

Answer 1

疑問1：末尾が「*」だと何を表している？

行が継続中である事を示します。a=でEnterしたようなケース。次の行で0とか入れると行が完結する。

疑問2：末尾が「/」だと何を表している？

正規表現リテラルの途中である事を示します。"や'も文字列リテラルの途中です。
(この場合、/は演算子じゃないです）

irb上で動作NGになる原因を調査したところ、4行目の「/」の後に半角スペースがないことが原因だと分かった。

これは、foo /barが、「foo割るbar」なのか、「fooというメソッドを正規表現リテラルを引数にして呼び出している（正規表現リテラルが未完結）」なのか、の判断を間違っています。
rubyコマンドだと、fooが変数である事がわかるので後者ではあり得ず、正しく解釈できますが、irbだとそういう判断ができないのでしょう。

解釈1～4は良いと思います。

ちょっと思いついて、下記のプログラムをrubyコマンドで実行してみましたが、解釈を間違いますね。

def foo
    100
end

p foo #=> 100 と表示

p foo /10 #=> 100÷10で、10と表示されるべきだが、正規表現の途中と見なされ、エラーに

仕様なのか、バグなのか。

Comments

[slime]

otnさん
迅速な回答をいただきたいありがとうございます。
とても分かりやすく、かつ見やすかったです。

正直、こんなに早く回答いただけるとは思っていたので驚きました。

[otn]

sum /hash[:score].length
のように、/の前に空白があり、/の後に空白が無い場合は、正規表現リテラルとみなされる仕様のようです。
空白を入れるか入れないかを統一すれば除算演算子になるようです。
sum/hash[:score].length
sum / hash[:score].length
普通のコーディングだと、統一しますよね。irbだと手が滑ることもあるでしょう。