モックとスタブの違いについて

Question

モックとスタブの違いについて教えてください。職場で、スタブを使って意図的に画面上でエラーを発生させ、それをフィルタリングできているかどうかのテストをしたのですが、スタブが何かわかってなかったので、いまいちピンときませんでした。

また、モックはexpect()やwillでテストの条件を決めつつ、任意のクラスをテストするオブジェクトという認識なのです。

しかし、他の解説をみると、時間やOSなど環境に応じて起こる差異から同様の結果が得られない問題をモックオブジェクトを作ることで解消できるみたいな記事があったので、本物そっくりのオブジェクトの特定の機能だけ抜粋したものがモックなのでは？とも思えるのですが、どちらの解釈が合っているのでしょうか。

Answer 1

オブジェクトとか、難しい説明を持ち込むから分かりにくくなるのだと思います。

大元の意味に立ち返ってみれば
スタブ
モックアップ

言い換えると、スタブとは、テストに必要だけどまだ実装出来ていないモジュールがある時に、そのモジュールの代わりにテストケースに沿った値を返してくれるテスト用のプログラムのことです。

一方、モックは外観ないしはユーザーインターフェイスの振る舞いを模倣したもの、言うなれば張りぼてです。
最も身近な例は携帯ショップに並んでる「見本」です。実際に通話は出来ないけれど見た目や重さ、ボタンの操作感などが実物そっくりです。

スタブと対になっているのでドライバの意味も合わせ覚えて置かれると良いです。
ドライバ

以上、理解の助けになれば幸いです。

Answer 2

スタブの説明は pi-chan さんの説明通りだと思います、

一方、モックですが、元のオブジェクトを置き換えて、メソッドが期待する引数で呼ばれたかを検証するオブジェクトのことです。

このようなオブジェクトをモックオブジェクトと呼びます。

例えば、あるテストしたいオブジェクト A があったとして、その A はオブジェクト B をコンストラクタで受け取って、A のメソッドから間接的に B のメソッドが呼ばれるようになっているとします。
このとき、B をモックオブジェクトに置き換えることで、A が B のメソッドをどのような引数で呼び出しているかを検証することができます。

なお、通常、モックで検証を行わなければスタブとして利用できます。

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「本物そっくりのオブジェクト」に対して expect() や when() を用いて検証するので、どちらの解釈も特に間違っていないように思います。

Comments

[tixure55]

なるほど、受け取る引数や用意されているfunctionが本物そっくりで、機能はしないのがモックということですね。では、モック化されたオブジェクトのfunction群は空っぽで引数だけが定義されているというので合ってますか？

[ngyuki]

その説明だとモックというよりスタブです。モックは、ある引数で何回呼ばれたかを検証することができるものです。

> モック化されたオブジェクトのfunction群は空っぽで引数だけが定義されているというので合ってますか？

そうではありません。呼出し側が期待する値を返すべきだし、呼び出し回数や引数を記録して、それが妥当であるかを検証できる必要があります。

Answer 3

XUnit Test Pattens(洋書)という本にMockとStubの違いについてまとめられていましたが、書籍や文献により意味がブレています。言い換えれば、人により、MockやStubの意味が少しづつ違っているそうです。

機能的には大きな差がないので、XUnit Test Patternsでは「テストダブル(TestDouble)」と呼んでいました。