cpコマンド使用時のディレクトリパーミッションについて

Question

CentOSにて開発をしています。

以下のコマンドでディレクトリを再帰的にコピーした場合、
コピー先のパーミッションがコマンド実行前から変わる可能性はありますでしょうか？

私の理解では、-pオプションが付いていなければ、コピー先のパーミッションが保持される認識でした。
そのはずなのに、パーミッションが変わってしまうという現象が起きました。
他の理由として考えられる要因には何があるでしょうか？

cp -R コピー元 コピー先

Answer 1

cpのソースを読んだわけではないですが、-pをつけないcpでコピー先のパーミッションが変化するというのは、起こらないと思います。
再現性はありますか？再現性が無いのなら、勘違いだと思います。

具体的に、どういうパーミッションがどうなったのでしょうか？
・コピー前のコピー先のパーミッション
・コピー元のパーミッション
・コピー後のコピー先のパーミッション
念のため、それぞれの親ディレクトリのパーミッションも。
また、そのディレクトリ配下のファイルは正常にコピー出来ていますか？

Comments

[rik]

CentOS6.5で実際に試しましたが、-pを付けないでコピーする場合、パーミッションは変化する場合があります。再現性があります。コピーするオーナーが違う場合は以下のようになります。ユーザーaaaのファイルをrootがコピーした場合。

# ls -l
-rwxrwxrwx. 1 aaa bbb 0 Jul 31 23:46 a
# cp a b
# cp -p a c
# ls -l
-rwxrwxrwx. 1 aaa bbb 0 Jul 31 23:46 a
-rwxr-xr-x. 1 root root 0 Jul 31 23:55 b
-rwxrwxrwx. 1 aaa bbb 0 Jul 31 23:46 c
#

[otn]

質問を勘違いされているのでは？

# ls -l
-rwxrwxrwx 1 t t 0 Aug 1 00:24 a*
---------- 1 t t 0 Aug 1 00:24 b
# cp a b
cp: `b' を上書きしてもよろしいですか(yes/no)? yes
# ls -l
-rwxrwxrwx 1 t t 0 Aug 1 00:24 a*
---------- 1 t t 0 Aug 1 00:25 b
# chown root:root b
# cp a b
cp: `b' を上書きしてもよろしいですか(yes/no)? yes
# ls -l
-rwxrwxrwx 1 t t 0 Aug 1 00:24 a*
---------- 1 root root 0 Aug 1 00:31 b

と、bの属性はcp前後で不変です。aの属性とbの属性は違って当たり前。

ただ、質問はファイルじゃなくてディレクトリの場合なので、私の知らない条件が何かあって、再現性のある現象があるのかもと思っています。

[rik]

質問には上書きと言う表現はありませんが、「コマンド実行前から変わる可能性」と書いてありますので上書きコピーした場合なのですね。失礼しました。

Answer 2

-p オプションを付けずに実行した場合、ディレクトリ/ファイルのパーミッションは umask の設定に基いて「デフォルト」の値になると思います。

デフォルトのアクセス権 - umask

ちなみに、linux のデフォルト設定は 0022 なので、指定せずに新規作成（コピーも含む）を実施した場合のディレクトリ/ファイルのパーミッションは 755/644 になります。

Comments

[otn]

umaskは新規作成の時しか効かないのでは無いですか？質問は既存の場合ですが。

[pi-chan]

新規作成かどうかには関わらず、パーミッションの指定がない場合の「デフォルト値」を設定します。
`-p` オプションを付けて「コピー元のパーミッションを保持」する場合には、パーミッションを『指定』したことになりますが、オプションなしだと単なる『上書き』なので、パーミッションは「未指定」＝「デフォルト値で上書き」となります。
自分が知る限りでは、コピー先のパーミッションを保持しながら（１コマンドで）ファイルをコピーするという方法はありません。

[otn]

それはどのOSでのどういうcpでの話でしょうか？
CentOS6.6とcp (GNU coreutils) 8.4では、コピー先のパーミッションは不変です。

Answer 3

認識が逆だと思います。
コピー元の属性を保持したい場合に -p オプションをつけてコマンドを実行ですね。

参考までに。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060227/230734/

Answer 4

コピー元ファイルの属性(所有者、グループ、アクセス権、タイムスタンプ)を維持したい場合は -p オプションを付けます。

cp -Rp コピー元 コピー先

Comments

[rik]

実際にCentOS6.5で試しましたが、-pオプションを付けないと、オーナーが違う場合はパーミッションが変化する場合がありますし、オーナーが同じ場合でもパーミッションのデフォルト値になるという事もありませんでした。
よって、ファイルの属性を保ちたい場合は -p オプションを付けます。
今回はルート権限で試しましたがその他所有者権限で試した場合など、詳しくは検証していません。

[rik]

質問に「上書き」という表現がありませんが「コマンド実行前から変わる可能性」と書いてありますので上書きコピーした場合なのですね。その場合はこの回答は異なってきます。
失礼しました。