const参照と右辺値

Question

普段何気なく、C++11以降の環境で以下のようなコードを書いています。

struct Int2
{
	int var1{};
	int var2{};

	Int2() = default;
	Int2(const int var_) :var1(var_), var2(var_) {}
};

const Int2 func(const Int2& a,const Int2& b)
{
	return Int2(a.var1 + b.var2);
}

int main()
{
	const Int2 a = func(Int2(10), Int2(5));

	return 0;
}

まだC++の知識が浅いのでとても怪しいですが、
上記のコードは違反的な書き方をしていないと思っています。

しかし、１つ疑問に思いまして
右辺値はconstの参照渡しの引数(ここでいう"const Int2& a")に渡しても問題ないでしょうか？

言葉が間違っていたらすみません。
また、上記のコードに問題点や改善点がありましたらどのように書くと良いのか教えていただけると幸いです。

Answer 1

• C99からC++14を駆け抜けるC++講座#Reference
• みんなlvalueとrvalueを難しく考えすぎちゃいないかい？

に詳しく書いてるのまずそれを見てもらうとして、結論から言うと大丈夫です。const lvalue referenceはなんでも参照できます。

Answer 2

こんにちは。

右辺値はconstの参照渡しの引数(ここでいう"const Int2& a")に渡しても問題ないでしょうか？

問題ないです。const参照は左辺値、右辺値のどちらでも受け取れます。

普通の参照は右辺値（というか一時オブジェクト）を受け取れないと決められていますが、const参照は受け取れると決められており、メジャーなコンパイラの新しいものはこれに準拠しています。

ただ、技術的には、普通の参照が右辺値を受け取ってもいいじゃないかとは感じます（VC++の古いバージョンはクラス・オブジェクトなら普通に受け取ります）が、きっと深い深い議論の結果受け取らない方が安全性が高くなると標準化委員会が判断したのだろうとも思います。

また、上記のコードに問題点や改善点がありましたらどのように書くと良いのか教えていただけると幸いです。

基本的には問題点はないように思います。人によって意見が分かれる部分はあります。

const Int2& aはInt2 const& aと表記した方が恐らくバグが減る方向に多少近づくと思います。
前者はconstがInt2にかかるのかaにかかるのか混乱しやすい。後者も分かりやすいわけではないですが、C++の&と*は後から前を修飾しているとも解釈できるので、これらは全て後から前へ修飾すると考えると、混乱が多少なりと減るからです。
次のような例を考えると特に。int const* constとか頭痛くなるけど、これは時々使います。これをconst int* constを書くとconstが何を修飾しているのか（intなのかint*なのか）訳わからなくなりそうです。

func()の戻り値をconst修飾しているのは不親切な印象を受けます。専用のオブジェクトを生成して返却しますから、非constでも特に問題はないケースがほとんどでしょう。
もし、このケースでも戻り値を呼び出し側で変更しても問題ないのであれば、呼び出し側の後続の計算過程で折角確保した記憶領域を変更できるようconst修飾しない方が使い勝手は良いと思います。
また、後続の処理で変更しない場合は、呼び出し側でconst修飾すればよいのですから、関数提供側がそれを強制しなくても良いように感じる次第です。

Comments

[yumetodo]

pointer型は右側から解釈することを覚えておけば混乱はしないかなぁ