java.util.Arrays#asListのJavadocについて

Question

java.util.ArraysのJavadocを読んでいます。asListのメソッドの説明で、次の記述があります。

@SafeVarargs
public static <T> List<T> asList(T... a)
```戻り値は、List<T>だと思うのですが、その前にある<T>は何でしょうか？
また、asListがメソッド名で、その後の()の中が引数だと思うのですが(T... a)はどう解釈すればよいのでしょうか？
```Java
List<String> stooges = Arrays.asList("Larry", "Moe", "Curly");
```(T... a)の具体例が、("Larry", "Moe", "Curly")になる理解の仕方がわからないです。

Answer 1

戻り値は、List<T>だと思うのですが、その前にある<T>は何でしょうか？

ジェネリックメソッドの定義で、戻り値の直前に<…>の形式で型パラメータを宣言しています。メソッドを呼び出す際に渡す引数の型でTが決まります。

また、asListがメソッド名で、その後の()の中が引数だと思うのですが(T... a)はどう解釈すればよいのでしょうか？

可変長引数の定義で、「T...」で複数の引数を受け取ることを指定しています。aは仮引数。

• ジェネリックメソッドの定義 | Javaコード入門
• 8-7. 可変長引数 - マンガで分かる Java入門講座 - マンガPG

具体例について

List<String> stooges =                      //④戻り値をList<String>型のstoogesに代入
    Arrays.asList("Larry", "Moe", "Curly"); //①可変長引数として、同じ型の引数を3個渡し
                                            //②引数からTがStringであると決定
                                            //③実行結果としてList<String>型の値を返す

左辺の変数定義にあるList<String>で型が決まると勘違いしている人がいたりしますが、ジェネリックメソッドの型は引数の型から決定されます。
代入式は右辺を処理して作成したアウトプットを左辺に代入しているので。

Comments

[TrueOgre2]

どうもありがとうございました。
詳しく回答をして頂いたので、とても分かりやすかったです。

Answer 2

<T>はジェネリクスの宣言です。引数や返り値にTというジェネリクスの型名を使うことの宣言です。引数の型や返り値の代入先などからコンパイラが類推してくれることが多いのですが、明示的に宣言して使うこともできます。

また型名のあとに...が付くものは可変長引数といい、その型の引数を何個でも渡すことができるというものです。あるいはその型の配列を渡すことができます。

今回の場合、T...の部分にStringが渡されたので、TがStringと類推されます。そのため返り値がList<String>として解釈されます。

Comments

[TrueOgre2]

どうもありがとうございました。
とても分かりやすかったです。

Answer 3

参考情報

• Javadoc ドキュメンテーションコメントの書き方

https://qiita.com/maku77/items/6410c67ce95e08d8d1bd

<T> は ジェネリクス の表記です。(javadoc の気泡とは関係ないです)
List<String> とか List<Integer> のようなクラスを一般的に示すために List<T> と書きます。
google で "java ジェネリクス" で検索してみてください、

検索結果からの紹介

• 【Java入門】ジェネリクス(Generics・総称型)の使い方

https://www.sejuku.net/blog/22699

Comments

[TrueOgre2]

どうもありがとうございました。
Javadocと無関係なこと、理解できました。