Oracleのサービス名とサーバーパラメータファイル名の関係

Question

Oracleのバージョンは12cです。

tnsnames.oraにリスナーのプロトコルアドレスと、インスタンスのサービス名を指定してリモート接続したとき、
リスナーが生成したサーバープロセスが、サーバーパラメータファイルを読み込むと思います。

そのとき、どのサーバーパラメータファイルを読み込むかが知りたいです。

以下のような優先度で読まれるということはわかりましたが、

1：startupコマンド実行時に指定したファイル（startup pfile='<ファイル名>’）
2：SPFILE<SID>.oraファイル
3：SPFILE.oraファイル
4：init<SID>.oraファイル

リスナーにはサービス名しか与えていないので上記の2,4番目のSIDはわかりませんよね？

どこかでSIDを取得しているのでしょうか？
それとも、2,4番目は読み込まれないのでしょうか？

例えば、
SIDがhoge、サービス名がaaaaというインスタンスと
SIDがfuga、サービス名がbbbbというインスタンスが一つのサーバーにあるとして、
このサーバーに対してサービス名aaaaを指定してリモート接続したとき、
SPFILEhoge.oraを読み込むべきだと思いますが、どこでhogeというSIDを取得したのかが知りたいです。

ご教授お願いします。

Answer 1

tnsnames.oraにリスナーのプロトコルアドレスと、インスタンスのサービス名を指定してリモート接続したとき、
リスナーが生成したサーバープロセスが、サーバーパラメータファイルを読み込むと思います。

サーバパラメータはインスタンス起動時に読み込まれるもので、リモート接続するときに読み込まれることはありません。

データベースの起動時にORACLE_SIDは必須です。以下のように起動しているはず。

$ ORACLE_SID=HOGE
$ sqlplus / as sysdba
SQL> startup

Oracleデータベースの起動は以下のように行われていたと思います。

• データベースのインスタンス起動時にサーバパラメータファイルを読み込む
• サーバパラメータファイルの内容を元にコントロールファイルを読み込む
• コントロールファイルの内容を元にデータファイルをマウントする
• データベースプロセス起動
• サービス名をリスナーに登録

サーバパラメータを読み込む優先度は質問欄に記述されている通りだったと思います。

リスナーにはサービス名しか与えていないので上記の2,4番目のSIDはわかりませんよね？

リスナーからサービス名を設定しているのではなく、データベース起動時にサービス名の情報をリスナーに登録しています。サービス名はリスナー経由でデータベースを識別するための情報です。

【補足】

Oracleデータベースの起動シーケンスを調べるとよいです。

• オラクルが起動するまでのプロセス - オラクル・Oracleをマスターするための基本と仕組み

リスナー経由でリモート接続できるようになるのは、OPENしてから後になります。

Comments

[sachito]

ご回答ありがとうございます。

環境変数ORACLE_SIDの設定が必要なのは、ローカルのデータベースに接続する場合のみだと認識していますが、リモート接続でも必要なのでしょうか？
質問に例を追加しました。

[tkmtmkt]

「データベースに接続したときにサーバパラメータフィアルを読み込む」と思っているのが間違いです。サーバパラメータファイルまたは初期化パラメータファイルはデータベース起動時に読み込まれるものです。

[sachito]

補足ありがとうございます。おっしゃる通り勘違いしておりました。
ベストアンサーとします。