C言語のポインタのポインタの動作がさっぱりわかりません。

Question

C言語では、変数に**を付けた、ポインタのポインタというものが可能であるという事を知ったのですが、実際に使ってみると、思ったような動作でなくて戸惑っています。

例えば、

	char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };
	char **pt;
	pt = mark;
	printf("%s\n", *pt);

この場合、画面にはcdaと表示されます。
ポインタのポインタに格納されたアドレスなので、markの先頭アドレスから文字数分表示されるというのは理解できます。

	char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };
	char **pt;
	pt = mark;
	printf("%s\n", *pt+1);

このようにすると、daと表示されます。
**ptがchar方なので、+1はchar1文字分進むというのは予想通りです。
これも理解できます。

	char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };
	char **pt;
	pt = mark;
	printf("%c\n", **pt);

このようにすると、cと表示されます。
ポインタのポインタの値なので、cbaの先頭アドレスのcが表示されているという事は理解できます。

理解できないのは次です。

	char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };
	char **pt;
	pt = mark;
	printf("%c\n", **pt+1);

+1しているので、てっきりcの次のbが表示されると思いきや、実際に実行数すると、配列2つめの2文字目であるdが表示されます。
先頭から5番目の文字、cの4バイト先の文字です。

	char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };
	char **pt;
	pt = mark;
	printf("%c\n", **pt+2);

さらにこのように+2にすると、eが表示されます。
配列2つめの1文字目です。
先頭のcから数えて3バイト先です。
+1の時からひとつ戻った形になります。

	char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };
	char **pt;
	pt = mark;
	printf("%c\n", **pt+3);

このように+3すると、今度はfが表示されます。

どうしてこのような動作になってしまうのでしょうか？

Answer 1

+1しているので、てっきりcの次のbが表示されると思いきや、実際に実行数すると、配列2つめの2文字目であるdが表示されます。

これの一つ前の処理、

printf("%c\n", **pt);

**pt='c'ということは理解できているのですよね。
であれば**pt+1は'c'+1に置き換えて考えられますね。
ということは文字cの次の文字dを表示しているということです。
配列の2つ目の要素から持ってきているわけではありません。

Comments

[退会済みユーザー]

ttyp03様
あぁ、なるほど。
そういう事なんですねぇ？
すっきりしました。
一番わかりやすかったです！

Answer 2

**pt+3

は

**(pt+3)

ではなく

(**pt)+3

になっている。ということでは？

    char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };

を

    char *mark[5] = { "Cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };

に変えて試してみましょう。

Comments

[okrt]

なお、
**pt++
はまた別です。

[退会済みユーザー]

あぁ、なるほど。そういう事なんですねぇ。
奥が深いです????

Answer 3

**ptの優先順位が高という意味で下記の様に書く事もできます

    printf("%c\n", **pt+1);
    printf("%c\n", (**pt)+1);

    printf("%c\n", **pt+2);
    printf("%c\n", (**pt)+2);

    printf("%c\n", **pt+3);
    printf("%c\n", (**pt)+3);

(**pt)は先頭のc文字を指していて文字に1，2，3と足したので、defと並んでいる文字コードが表示されています。

Comments

[退会済みユーザー]

A.Ichi様
なるほど、そういう事なんですね？
ありがとうございました。

Answer 4

    char *mark[5] = { "cba","ed","ihgf","lkj","ponm" };
    char **pt;
    pt = mark;
    printf("%c\n", **pt+1);

これでdと表示されるのは、二番目の配列のdではなく、
cの文字コード(99)に+1したのでdの文字(100)になったということです。

**ptは最初の配列のcの文字であるという認識は正しいのですが、
正確にはcの文字コード値である、99が入ります。
printf関数の%cは、数値を受けてそのキャラクターコード値である文字を出力するという処理をします。
つまり**ptならば99が入るのでc、**pt+1ならば100が入るのでdが出力されます。

Comments

[退会済みユーザー]

なるほど、文字に1を足すという事ができてしまうんですね。
Cの仕様という事ですね。。。

[naga3]

これはC言語の仕様ではなく、コンピュータの仕様で、
コンピュータ内部には文字という概念はなく、すべて数値で管理しています。
Cという文字は実際には99という数値なので、足し算をすることができるのです。