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コンポーネントライフサイクルの非対称性(mount/render vs unmount/destroy)に関する理解の確認

kuzuha

総合スコア3

JavaScript

JavaScriptは、プログラミング言語のひとつです。ネットスケープコミュニケーションズで開発されました。 開発当初はLiveScriptと呼ばれていましたが、業務提携していたサン・マイクロシステムズが開発したJavaが脚光を浴びていたことから、JavaScriptと改名されました。 動きのあるWebページを作ることを目的に開発されたもので、主要なWebブラウザのほとんどに搭載されています。

TypeScript

TypeScriptは、マイクロソフトによって開発された フリーでオープンソースのプログラミング言語です。 TypeScriptは、JavaScriptの構文の拡張であるので、既存の JavaScriptのコードにわずかな修正を加えれば動作します。

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投稿2025/11/13 12:34

編集2025/11/13 13:06

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前提

Typescript および "コンポーネント" という概念の入門者です。(JavaScript の基本的な書き方はわかります。)

UIフレームワークにおけるコンポーネントのライフサイクルについて学習しており、特に「生成(birth)」と「破棄(death)」のフェーズにおける各メソッドの関係性について、自分の理解が正しいか確認したく質問します。

私の現在の理解では、mountrenderの関係性と、unmountdestroyの関係性は非対称であり、それには明確な理由がある、というものです。


私の理解:簡易コードと解説

以下に、私の理解を示すためのコンポーネントの擬似コードを記載します。

javascript

1class Component { 2 constructor() { 3 console.log("constructor: コンポーネントがインスタンス化されました。"); 4 this.domNode = null; // DOMへの参照 5 this.subscriptions = []; // イベント購読などのリソース 6 this.isMounted = false; 7 } 8 9 // 1. render: UIの「設計図」を作成する 10 render() { 11 console.log("render: UI構造を生成しています..."); 12 const div = document.createElement('div'); 13 div.textContent = 'Hello, Component!'; 14 this.domNode = div; 15 return this.domNode; 16 } 17 18 // 2. mount: 「設計図」を元に、UIを画面に「配置」する 19 mount(parentElement) { 20 console.log("mount: UIをDOMに配置しています..."); 21 // mountはrenderの結果(設計図)がなければ始まらない 22 const elementToMount = this.render(); 23 parentElement.appendChild(elementToMount); 24 this.isMounted = true; 25 26 // mount時にリソースを確保する(例:イベント購読) 27 this.subscriptions.push('subscription1'); 28 console.log("mount: リソースを確保しました。", this.subscriptions); 29 } 30 31 // 3. unmount: UIを画面から「取り除く」 32 unmount() { 33 console.log("unmount: UIをDOMから取り除いています..."); 34 if (this.isMounted && this.domNode && this.domNode.parentElement) { 35 this.domNode.parentElement.removeChild(this.domNode); 36 this.isMounted = false; 37 } 38 // ここではリソースは解放しない! 39 console.log("unmount: 完了。リソースは保持されています。", this.subscriptions); 40 } 41 42 // 4. destroy: コンポーネントを「完全に破壊」し、リソースを解放する 43 destroy() { 44 console.log("destroy: 全てのリソースを解放しています..."); 45 // もし画面に残っていれば、まず取り除く 46 if (this.isMounted) { 47 this.unmount(); 48 } 49 50 // 全てのリソースをクリーンアップ 51 this.subscriptions = []; 52 this.domNode = null; 53 console.log("destroy: 完了。コンポーネントは完全に破棄されました。"); 54 } 55}

処理フローのシミュレーション

上記のコードを元に考えると、処理フローは以下のようになります。

javascript

1// --- 生成フェーズ --- 2const comp = new Component(); 3const container = document.getElementById('app'); 4comp.mount(container); // mountが内部でrenderを呼び出す 5 6// --- 更新フェーズ(省略)--- 7// state変更などにより、comp.render()が再度呼ばれることはある 8 9// --- 一時的な削除 --- 10comp.unmount(); // UIが画面から消えるが、インスタンスとリソースはメモリに残る 11 12// --- 再度利用 --- 13comp.mount(container); // 状態を保持したまま、再度画面に表示できる 14 15// --- 完全な破棄フェーズ --- 16comp.destroy(); // UIを画面から消し、リソースも全て解放する

核心:mount/renderunmount/destroy の非対称性

私の理解では、この2つのペアの関係性には、以下のような明確な非対称性が存在します。

  1. mountrender は「密結合(Coupled)」

    • 理由: mount(配置)するためには、render(設計)が必須です。renderなくしてmountは成立しません。したがって、mountの処理フローにrenderが含まれるのは自然で論理的です。
  2. unmountdestroy は「分離(Decoupled)」

    • 理由: unmount(画面から取り除く)は、必ずしもdestroy(完全な破棄)を意味しません。コンポーネントを一時的に非表示にして、後で再利用するケース(タブ切り替え、仮想リストなど)は頻繁にあります。
    • もしunmountdestroyを呼び出してしまうと、コンポーネントの再利用ができなくなり、パフォーマンスが著しく低下します。毎回インスタンスを作り直し、リソースを確保し直す必要があるからです。

結論と質問

以上の考察から、私は**「mount/renderは一体、unmount/destroyは分離」という非対称な設計思想**が、現代のUIフレームワークの基本になっていると理解しました。

質問:

  1. この非対称性に関する私の理解は正しいでしょうか?
  2. この設計の妥当性は、主にコンポーネントのパフォーマンスと再利用性を高めるため、という認識で合っていますか?

専門家の方々のご意見を伺えますと幸いです。


補足: unmountdestroyを対称的にした場合

もしライフサイクルを対称的にし、unmount の内部で destroy を呼び出す設計にした場合のコード例と、その利点・欠点について以下に示します。

ここで言う「対称性」とは、**「生成 (mount) が内部で render を呼び出す」のと同様に、「破棄 (unmount) が内部で destroy を呼び出す」**という構造を指します。

javascript

1class SymmetricComponent { 2 constructor() { 3 this.domNode = null; 4 this.subscriptions = []; 5 this.isMounted = false; 6 this.isDestroyed = false; // 破棄済みフラグ 7 } 8 9 render() { 10 const div = document.createElement('div'); 11 div.textContent = 'Hello, Symmetric Component!'; 12 this.domNode = div; 13 return this.domNode; 14 } 15 16 mount(parentElement) { 17 if (this.isDestroyed) { 18 console.error("破棄済みのコンポーネントは mount できません。"); 19 return; 20 } 21 const elementToMount = this.render(); 22 parentElement.appendChild(elementToMount); 23 this.isMounted = true; 24 this.subscriptions.push('subscription1'); 25 } 26 27 // unmount が destroy を兼ねる 28 unmount() { 29 console.log("unmount: UIをDOMから取り除き、破棄処理を開始します..."); 30 if (this.isMounted && this.domNode && this.domNode.parentElement) { 31 this.domNode.parentElement.removeChild(this.domNode); 32 this.isMounted = false; 33 } 34 35 // 自身の破棄処理を呼び出す 36 this.destroy(); 37 } 38 39 destroy() { 40 if (this.isDestroyed) { 41 return; // 二重解放を防ぐ 42 } 43 console.log("destroy: 全てのリソースを解放しています..."); 44 45 // 全てのリソースをクリーンアップ 46 this.subscriptions = []; 47 this.domNode = null; 48 this.isDestroyed = true; // 破棄済みに設定 49 console.log("destroy: 完了。コンポーネントは完全に破棄されました。"); 50 } 51} 52 53// --- 呼び出し元のコード --- 54const symmComp = new SymmetricComponent(); 55const container = document.getElementById('app'); 56symmComp.mount(container); 57 58// --- 破棄フェーズ --- 59// unmountを呼ぶだけで、destroyも実行される 60symmComp.unmount(); 61 62// この後、symmComp.mount(container) を呼び出しても再利用はできない

対称的ライフサイクルの利点と欠点

利点

  • APIの単純化: コンポーネントの利用者は unmount を呼べばすべてがクリーンアップされる、という単純なルールになり、destroy の呼び忘れを防ぐことができます。APIがシンプルで分かりやすくなります。(コンポーネントの利用者は mountunmount という一対のメソッドのみを意識すればよくなります。)

欠点

  • 再利用性の喪失: この設計の最大の欠点は、unmount(DOMからの切り離し)と destroy(内部状態の破棄)が密結合になることです。一度 unmount するとコンポーネントは完全に破棄されるため、「DOMから一時的に切り離し、後で再アタッチする」という再利用ができなくなります。
  • パフォーマンスへの影響: 再利用ができないため、同じコンポーネントを再度表示したい場合は、常に新しいインスタンスを new から生成し直す必要があります。これは、特に頻繁に表示・非表示が切り替わるUIではパフォーマンスの低下につながります。

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Lhankor_Mhy

2025/11/14 00:34 編集

非対称性の原因は、 render:ノードを生成する、リソースには何もしない mount:ノードをDOMに配置する、リソースを確保する unmount:ノードをDOMから取り除く、リソースには何もしない destroy:ノードには何もしない、リソースを破棄する というメソッドの役割の非対称性にあると思うのですが、これは何かのモデルがあるのでしょうか? --- 対称的にしたいのであれば、 render:ノードを生成する、リソースを確保する mount:ノードをDOMに配置する、リソースには何もしない unmount:ノードをDOMから取り除く、リソースには何もしない destroy:ノードを破棄する、リソースを破棄する のようにメソッドの役割を対称的にしてみてはどうでしょうか?
kuzuha

2025/11/14 10:25

いや全くその通りですよね。いったいどういう事情で質問にあるような役割を固定化させていたのか謎です。 ありがとうございます。根本的なところから見直すきっかけになりました。
kuzuha

2025/11/15 14:11

どうやら React や Vue 3 では unmount 内で destroy も実行されており、Svelte は unmount と destroy を完全に分離しているみたいです。ややこしいですね。誰にとっていつどの設計が嬉しいのか、みなさん把握して使い分けているのですよね。まじで先が見えません
kuzuha

2025/11/15 14:14

ChatGPTによるとこういう整理でした。 | ライブラリ | render | mount | unmount | destroy (独立して存在) | | ----------- | ------ | ----- | ------- | ---------------------------- | | **React** | ✓ | ✓ | ✓ | ✗(unmount時にまとめて破棄) | | **Vue** | ✓ | ✓ | ✓ | ✗ | | **Svelte** | ✓ | ✓ | ✓ | ✓(onDestroy) | | **SolidJS** | ✓ | ✓ | ✓ | ✗(dispose ≒ unmount+destroy) | | **Angular** | ✓ | ✓ | ✓ | ✓(ngOnDestroy) | つまり Svelte と Angular に於いては Lhankor_Mhyd 様の仰るような対称性を有しているらしいです。へーって感じです。
Lhankor_Mhy

2025/11/16 00:08

なるほど、そうでしたか。 ただ、名前だけで判断するのは危険かもしれないですね。たとえば、React のレンダリングはご提示の疑似コードの render とはかなり違うものなはずですから、同じ名前のものがフレームワークによって機能が違う、ということはあるかもしれません。
kuzuha

2025/11/16 09:06

ああ、ほんとそれもそうですよね。render といっても何をしているのか、みたいな細部まで把握するなんて人生つらすぎます。
guest

回答1

0

UIフレームワークにおけるコンポーネントのライフサイクルについて学習しており

えっと、ライブラリによって設計思想は違いうるのではないでしょうか。

使うライブラリに即して考えるほうが適切だと判断します。

投稿2025/11/14 00:06

maisumakun

総合スコア146916

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maisumakun

2025/11/14 00:08

それとも、「自分で最初からライブラリを作りたい」がゆえの質問でしょうか。
kuzuha

2025/11/14 10:36 編集

いつもありがとうございます。今回の質問の意図は「ライブラリを作りたい」に近いと思います。「そのライブラリを世に公開したい」みたいな野心的な試みではなく、「ライブラリは使わずにサイトを作りたい」という感じです。 細かい経緯としては、先日の質問 (https://teratail.com/questions/q0s4p7k7o4qehk) のように、「npmパッケージを提供したい。その場合他のライブラリは入れない方がいいっぽい。(React とかも入れない方がいいっぽい。)」と考えてコードを書いていました。 結局ご回答を受けて「別に使ってもいいのかも」と考え直したものの、「まぁもうここまでライブラリなしで作ってきたし、勉強も兼ねてこのまま進めるか」という経緯を経て、「ライブラリは使わずにサイトを作りたい」という感じです。
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