まず、「ルータはネットワーク間、L2スイッチはネットワーク内を接続するもの」という理解は基本的に正しいです。一般的に、ルータは異なるIPネットワーク同士を中継する装 置であり、L2スイッチは同じネットワーク(同じセグメント)内の機器を接続する装置になります。
しかし、ご家庭でよく使われている「家庭用ルータ」(Wi-Fiルータなど)には、「ルータ」と「L2スイッチ」の両方の機能が一体化されていることがほとんどです。
例えば、家庭用ルータの「LANポート」にPC1とPC2をそれぞれ接続した場合、両方のパソコンには「192.168.1.0/24」といった同じネットワークアドレスを割り当てられます。これは、ルータ本体の内部にL2スイッチの機能が内蔵されていて、LANポート同士がスイッチで接続されているからです。要するに、家庭用ルータでは「WAN(インターネット)側」と 「LAN(家庭内)側」の間をルータ機能で区切り、そのLAN側は複数のポートがスイッチで結ばれている構造をしています。そのため、「LANポートに接続した機器はすべて同じネットワークに所属する」ことになります。
一方で、企業向けルータの場合は、各物理インターフェース(ポート)ごとに別々のIPネットワークを割り当てて使うことが前提です。例えば、1つのポートは「192.168.1.1/24」、もう1つのポートは「10.0.0.1/24」といった具合で、ポートごとに異なるネットワークを設定します。また、企業向けルータには(基本的に)スイッチ機能は内蔵されていませ ん。
したがって、ご質問の
ルータに接続したPC1, PC2のネットワークアドレスが同じ192.168.1.0 255.255.255.0だった
→ これはルータの内部にL2スイッチが内蔵されていて・・・?
という点については、「はい、その通りです」となります。家庭用ルータの場合、LANポートの内部はL2スイッチ機能でつながっているので、同じネットワークアドレスを割り当てて通信できるのです。一方、企業用のルータは各ポートごとに別々のネットワークを設定するのが普通であり、こちらの方がネットワークの教科書に出てくる「ルータ」の一般的 なイメージに近いです。
まとめ
- 家庭用ルータのLANポートは内部でL2スイッチにより接続されているため、同じネットワークアドレスを割り当ててそのまま通信できます。
- 企業向けルータは通常スイッチ機能を持たず、各ポートを別々のネットワークに設定して使用します。
- 書籍や一般的な解説に登場する「ルータ」は、企業向けルータの構成を想定していることが多いです。
このように、「家庭用ルータのLANポートは内部的にL2スイッチで動作しているため同一ネットワークでつながる」という違いを理解しておくと良いです。
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2025/11/11 01:57