makefile 順番について知りたい。

Question

提示のmakefileですがこれは参考サイトのシンプルなMakefile の上記の説明にあると通り最後にリンクしたほうが効率がいいでしょう
とありますがmakefileは下から順番に見るのでしょうか？　全てのオブジェクトファイルを生成しないと一番上にある$(PRG)を生成できないのでは？と考えたのですが実際はどうなのでしょうか？

参考サイト：　http://omilab.naist.jp/~mukaigawa/misc/Makefile.html

PRG         	:=Game
SRC_DIR     	:=FrameWork/source
SRC_USE_DIR     :=source

OBJ_DIR     	:=FrameWork/object
OBJ_USE_DIR     :=object

DEP_DIR     	:=FrameWork/object
DEP        		:=$(wildcard $(DEP_DIR)/*.d)

SRC         	:=$(wildcard $(SRC_DIR)/*.cpp)
SRC_USE			:=$(wildcard $(SRC_USE_DIR)/*.cpp)

OBJ         	:=$(addprefix $(OBJ_DIR)/,$(patsubst %.cpp,%.o,$(notdir $(SRC))))
OBJ_USE     	:=$(addprefix $(OBJ_USE_DIR)/,$(patsubst %.cpp,%.o,$(notdir $(SRC_USE))))

$(PRG): $(OBJ) $(OBJ_USE)
	$(CXX) $^ -o $@ -ldl -lGLESv2 -lGLU -lGL -lglfw3 -pthread -lGL -lGLEW  -lfreetype -ldl -lX11

$(OBJ_DIR)/%.o: FrameWork/source/%.cpp
	$(CXX) -g -c -MMD -MP $< -o $@
-include $(DEP)

$(OBJ_USE_DIR)/%.o: source/%.cpp
	$(CXX) -g -c -MMD -MP $< -o $@
-include $(DEP)
	
	


clean:
	rm -f ./$(OBJ_USE_DIR)/*.o ./$(OBJ_DIR)/*.o *.out ./$(OBJ_DIR)/*.d ./$(OBJ_USE_DIR)/*.d $(PRG)
	

Answer 1

Makeは、あるターゲットを生成しようとするとき、まずそのディペンデンシー（依存物）に注目します。たとえば生成しようとするターゲットが$(PRG)の場合、そのディペンデンシーは$(OBJ) $(OBJ_USE)です。

で、先に、ディペンデンシーのそれぞれについて、それをターゲットとして生成しようとします。
つまり$(PRG)をターゲットとした場合、それはひとまず置いといて、先に$(OBJ) $(OBJ_USE)のそれぞれがターゲットとなります。もしそれらのターゲットにまたディペンデンシーがあれば、それも先に処理されます。こうした処理が再帰的に続いて行きます。

そして、ディペンデンシーのどれかが新しく生成され直された場合や、ディペンデンシーのどれかがターゲットよりも新しいときにだけ、ターゲットの生成コマンドが実行されます。

Answer 2

Makefileはファイル内の上下で実行順を表現しません。依存関係を定義しています。

$(PRG): $(OBJ) $(OBJ_USE)
	$(CXX) $^ -o $@ -ldl -lGLESv2 -lGLU -lGL -lglfw3 -pthread -lGL -lGLEW  -lfreetype -ldl -lX11

• 「$(PRG) を作成するには $(OBJ) と $(OBJ_USE) が全てビルドされていることが必要」
• 「$(OBJ) $(OBJ_USE) が揃った状態から $(PRG) を作る方法は $(CXX) $^ -o ... の通り」

という意味になります。

Answer 3

引数なしで make すると、先頭にあるターゲット、この場合は $(PRG) を生成しようとします。
make xxx とすると、そのターゲットとなります。make clean とかは clean: ターゲットで rm とか書いてあるはず。