私はフレームワークを使う世代ではないため、はっきり断言はできませんが、
たとえば、PHP v.4.2で動作したスクリプトが PHP v.4.4では動作しなくなったことなどの経験があります。
そのときは、環境変数のデフォルトの扱いがセキュリティを理由に変更になったのが原因でしたが、
v.4からv.5への移行時には、関数の取り扱い方そのものが変わってしまったりして
(そもそも無くなった関数もあれば、モジュールとしてオプションで実装させないと使えなくなった関数、デフォルトの値が変更になっていたり、細かな挙動の変更があり)
環境変数についてはデフォルト値を設定し直すことで対応できるものでしたが、代わりにセキュリティ上のリスクが上昇することを飲む必要がある程度でしたが、
v.5への移行は、関数を片っ端から洗っていかないと対応できなく、(ちなみにv.3とv.4ではmb系を実装したための変更でてこづりましたね。)
最終的には趣味だったこともあって、いつかやろうと思ったまま20年経過して現在に至ります。
PHPは1バージョンあがるだけで(マイナー番号だけでも)かなりの変更が入り、同じように動作することはまず無いです。
ちなみに、昔の経験では、OSによる挙動の違いは、localhostの外部ファイルの取り扱いでの改行コードなどの類を含むファイルやディレクトリの操作をするときに違いが出ること、吐いてくる環境変数を条件にすると、それが異なること、最近ではUTF-8がデフォルト推奨ですから、あまり無いとは思いますが(ちなみに、v.4.2まではEUCが推奨標準だったと思います。当時はそもそもUTF-8のサイトは皆無で、SJISを使う場合が多く、LinuxはEUCでしたが、Windows/MacはSJISで読むことによる微妙な違いが4.2国際化版でも対応できない事情があり、mb系の実装(最初はオプションでした)に至ったと思います)文字コード関係の違いがあるくらいで、PHPで完結している分には、特にwwwサーバでモジュールとして使う範囲では、大きな動作の違いは無かったです。Javaなんかと違って。
まして、フレームワークのバージョンが、これだけ違うと、別の方も書かれてますが、まず動かないと思います。
というか、動いた場合でも、セキュア関係や耐久性で何か想定外の動作をしているのに出力上は気づいてないという、大変に危ない自体が想像されますので、公開での運用は避けるべきです。
私がいまだPHPのフレームワークを使わないのは、PHPの場合、自己書きしてしまっても、そんなに大変ではないのと、動作を把握できないことがセキュリティリスクに多くの場合なってしまいがちなこと、あるいはバージョン変更などで対応するときを含めてですが、細かく追っかける方が面倒くさく、時間がかかるからです。
自分用の自作ライブラリをストックして、だいたい同じようなことで足りるので、把握できないものは動かしません。
特にPHPは、自由度が高いため、攻撃されたときに、設定や何をさせているかにもよりますが、致命的なトラブルを起こしかねないからです。
ただ、フレームワークの方が手っ取り早く、誰でもできて作業がはやいですし、この辺はクライアントの普通の方(いまやプログラマやエンジニアにさえ)理解いただけることは少ないので、フレームワークが主流になってから、工賃にみあわない仕事で離れてしまいました。
(わたしの周りの90年代の優秀だったエンジニアは、だいたいそういう理由で辞めてます)
はっきり言うなら、これだけ違う環境を両方で動作させるスクリプトや環境の設定は、おそらくありません。
というか、バージョン変更時は、徹底的に、すべてのマニュアルを精査して追いかけていくしかなく、一応、公式マニュアルの「バージョンによる変更点」を頼りに推測していくしかないのですが、最新版でないものから最新版でないものへの変更になると、まずもう変更点の特定自体が困難だと思います。
そういう意味で、検索して叩いてでてくる情報はあまりアテにならず、公式マニュアルとそのサンプルコードを徹底的に読み込み、読み返すしかないと思います。
また、両方で動作するようなスクリプトにすることは、セキュリティ上の危険性を高めるので、絶対に避けるべきです。
個々にphpのバージョン別のコードを仕込むなら、まだしもですが、localで動かすことが目的でないなら、ほぼ時間の無駄ですし、基本的には、関数の処理や、放り込まれてくる条件を緩和するという作業になると思うので、想定外の動作やセキュリティリスクを抱える可能性が高くなります。
どうしてもlocalで試したい事情があるなら、本番環境とほぼ同じ条件の環境を最低でもVirtual PCなどで用意して(私はだいたいサーバと同一環境になるように実機を3〜4台動かしていました。ただ商用UNIX環境はそうもいきませんが、OS間の動作違いはJavaなどより全然少ないので、LinuxとBSDで幾つかバージョン違いの環境が走るようにしておくくらいで、Windowsが必要なときは、友人のサーバ屋が自宅で趣味で動かしている一部を借りて試験していました)公式マニュアルを参照しながら、影響があるすべての設定を統一した環境で走らせるべきです。
細かな関数ごとの挙動が理解できていない(追いきれていない)のに、動いている状態は、正直、極めて危険なので、少なくとも何が問題で動作しないかくらいは、マニュアルを読み込んで特定されておいた方が良いかと思います。
あと、xamappは必ずしもApacheにモジュール組み込みで実装したPHPと同じ動作をするとは言えないと個人的には思っています。
一時、開発テストに使おうかと思ったのですが、ほぼ同じような設定とPHPのバージョンにしましたが、BSD上のApache+PHPモジュールで動くものが、同じように動作しなかったため、開発環境として使うのを断念しました。