pgpool insert_lockテーブルについて

Question

とある環境で
pgpool→postgresql×2のネイティブレプリケーション構成で
pgpool_catalog.insert_lockテーブルを作成しInsert文に対しては、
行ロックをかけているのですが、
動作についていまいち理解ができていません。

以下マニュアルページには
≪http://www.pgpool.net/docs/latest/ja/html/runtime-config-runnung-mode.html≫
【VACUUM(autovacuumを含む)とのロック競合を最小化することを意図しています。】
と記載があるのですが、
確かに、行ロック時のSELECT FOR UPDATE文のLOCK形式はRowShareLock、
VACUUM (FULLなし)のLOCK形式はShareUpdateExclusiveLockとお互い競合しません。
しかし、そもそもinsert文のLOCK形式はRowExclusiveLockとなっておりVACUUM (FULLなし)と競合しません。
となると、先述した【VACUUM(autovacuumを含む)とのロック競合を最小化することを意図しています。】はどうゆうこと？となり、行ロック形式にする意味がないように見受けられます。

大変お手数ですが、上記の件、
pgpool_catalog.insert_lockテーブルを作成し行ロックをかけることで、
VACUUM(autovacuumを含む)とのロック競合を最小化することが出来る。
と言うところ「その通りだよ」とだれか私に詳しく教えて頂けないでしょうか。

Answer 1

ご提示されたサイトにおいては、「ロック競合を最小」の為にシーケンステーブルに対してテーブルロックを掛けたと言っていると思います。
本体のテーブルにはロックを掛けないのでVACUUMが行われる事を可能に出来ていたと言う事になります。
しかしながらこれはトランザクション周回問題にて、シーケンステーブルに対してテーブルロックはできなくなった様です。

ネイティブリプリケーションの場合、SERIAL型を使っているテーブルへの挿入時は、SERIAL型の列の値がDBノードの間で 一致しなくなることが有るので、テーブルをロックする必要が有ります。
insert_lockを設定しておくと、INSERT命令をロックの付きのINSERT命令に変換してくれます。

insert_lockによってテーブルロックが掛かり、VACUUMと競合するため、INSERT処理が待たされ続ける可能性が発生します。

Comments

[A.Ichi]

シーケンステーブルへのロックはテーブルで行っていたと、修正させ頂きました。シーケンスは別テーブルで有る事を利用したと考えます。失礼いたしました。