dockerの環境でデスクトップのファイルを開く

Question

dockerをインストールしたのですが、使い方がわかりません。
dockerは「必要なライブラリやpythonをインストールできるツール」という認識です。
今回はpython3とanaconda(miniconda)をインストールしたく、本に従ってdockerをインストールしました。

$docker pull continuumio/miniconda3でインストールが完了し、
$docker run -i -t continuumio/miniconda3 /bin/bash　をして、
root@----------:/#が出てきたので、
root@----------:/#python3 -c "print(3*5)"をすると15と帰ってきたので、動作は確認済みです。

そこで質問なのですが、python3とanaconda(miniconda)が整った上記の環境で、
デスクトップにあるsrcフォルダのの中にあるファイルを実行するにはどうしたらいいのでしょうか？

root@----------:/# pythonしてデスクトップのファイルをD＆Dすると

root@------------:/# python
Python 3.6.2 |Anaconda, Inc.| (default, Sep 22 2017, 02:03:08) 
[GCC 7.2.0] on linux
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> /Users/ren/Desktop/src 
  File "<stdin>", line 1
    /Users/xxx(自分の名前)/Desktop/src 
    ^
SyntaxError: invalid syntax
>>> 

とSyntaxErrorが出てしまいます。
これはただのSyntaxErrorでしょうか？でしたらどのように直せばいいのか教えていただきたいのですが、
このやり方自体間違えてるのかもしれません。（見よう見まねでやった為あまり理解していません。。。）

解決策を教えていただきたいです。よししくお願いします。

Answer 1

「デスクトップにあるファイルを読み込みたい」というのは、Dockerでやろうとすると地味に厄介な問題です。
とりあえずこうすると動くんじゃないかという方法を書きます。

まずDockerの環境からsrcが見えるようにしましょう。

root@-----------:/# exit # とりあえず終了してください
$ cd /Users/ren/Desktop/src # ←cdと打ってからsrcフォルダをD&D
$ docker run -i -v `pwd`:/src -t continuumio/miniconda3 /bin/bash
root@-----------:/# ls src
#（ここに何か表示されれば見えている）

このあとはsrcの中身の構成によります。
いずれもroot@-----------:/#にpython ??と入力するのですが、??の内容を
srcの中に__main__.pyを作成している場合はpython src
srcの中に__init__.pyを作成している場合はpython -m src
srcの中にこれらを作成していない場合はpython src/??.py（??には実際に作成しているファイル名を入れる）
のようにしてください。

説明

srcが見えるようにする

Dockerは多くの場合「必要なライブラリやpythonをインストールできるツール」と説明されるようなツールではありません。
コンテナと呼ばれる仮想マシンのようなものを作ってその隔離された環境でコマンドを実行するツールです。
隔離された環境なのでDockerを呼び出す側ではデスクトップにあるファイルもコンテナの中ではどこにも見つけられません。
そこで、コンテナの内側にコンテナの外側のパスをマウントする必要があります。

それを行うのが

$ docker run -i -v `pwd`:/src -t continuumio/miniconda3 /bin/bash

の-v `pwd`:/srcです。
これは-v host_path:container_pathの形でコンテナの外のパスhost_pathをコンテナの中のcontainer_pathにマウントしてくれます。（参考:英語）
`pwd`はpwdの結果となるため、"/Users/ren/Desktop/src"などとなります（これを打っても良いのですが、面倒ですよね？）。
こうしてデスクトップのsrcがコンテナ内で/mntとなります。
コンテナcontinuumio/miniconda3ではデフォルトで/がワーキングディレクトリとなるため、コンテナが始まって./srcを見るとこの/srcが見えるのです。

注意

ここで-vではコンテナの外のパスを指定すると書いていますが、ローカルのLinuxで動いていないDocker（mac版・Windows版は常に該当するはずです）では普通のコンテナの外のパスを指定できません。
これは、このマウントがDockerの動くLinuxマシンでのパスについて行われるからです．
ただし、mac版ではこのDockerの動くLinuxマシンがVirtualBoxの仮想マシンになっていて、仮想マシンの外の/Usersが仮想マシン内の/Usersとしてマウントされているとのことです（参考）。
これによって**/Users以下の絶対パスに限り**-vの外側のパスとして指定できます。
相対パスや/Users外のパスは使用できませんからお気をつけください。

Pythonスクリプトを呼び出す

Pythonで書いたプログラム??.pyを呼び出す方法はいろいろあるのですが、Pythonコマンドを呼び出して行う方法は今回説明したものくらいを覚えておけば十分だと思います。
python ディレクトリはmainモジュールを含むパッケージとしての呼び出し（？：ここは自信ありません）、python -m ディレクトリ名はパッケージとしての呼び出し、そしてpython ??.pyは普通のPythonスクリプトとしての呼び出しです。
普通のプログラムは3つめの普通のPythonスクリプトとして書くことになると思います。
2つめのパッケージとしての呼び出しは単独でもライブラリとしてでも使用できるモジュールでたまに使われます。
1つめの方法は見かけたことがないのですが何に使うのでしょうね。