註:以下の回答は、当プログラムを『実行したい』と解釈しての内容となります。
『自分の環境に合わせてビルドしたい』という意味ならば参考にはなりません。
MIDIIO.cファイルはライブラリ作成用のコードですので、実行は出来ません。
コードを眺めると、エントリーポイント(mainなど)がないことがわかるはずです。
まずは、サンプルコードの実行をお勧めします。
C++
1/* 3秒間だけドの音を再生 */
2#include <stdio.h>
3#include <tchar.h>
4#include <windows.h>
5#include <MIDIIO.h>
6int _tmain () {
7 unsigned char byMIDIMessage1[3] = {0x90, 0x3C, 0x64}; /* NoteOn Ch=0 Key=60 Vel=100 */
8 unsigned char byMIDIMessage2[3] = {0x90, 0x3C, 0x00}; /* NoteOn Ch=0 Key=60 Vel=0 */
9 MIDIOut* pMIDIOut = MIDIOut_Open (_T("Microsoft GS Wavetable Synth"));
10 if (pMIDIOut == NULL) {
11 _tprintf (_T("MIDI出力デバイスが開けません。"));
12 return 0;
13 }
14 MIDIOut_PutMIDIMessage (pMIDIOut, byMIDIMessage1, 3); /* ドの音を押す */
15 Sleep (3000); /* 約3秒待機 */
16 MIDIOut_PutMIDIMessage (pMIDIOut, byMIDIMessage2, 3); /* ドの音を離す */
17 MIDIOut_Close (pMIDIOut); /* MIDI出力デバイスを閉じる */
18 pMIDIOut = NULL;
19 return 1;
20}
このコードを実行するにあたり、注意すべき点があります。
0. x86(32bit)モードにすること
このライブラリは、32bitでビルドされているようです。
これを怠ると、リンク時に次のような警告が出ます。
warning LNK4272: library machine type 'X86' conflicts with target machine type 'x64'
0. ヘッダファイルを参照できること
『追加のインクルードディレクトリ』にMIDIIO.hのあるディレクトリを追加してください。
これを怠ると、コンパイル時に次のようなエラーが出ます。
fatal error C1083: Cannot open include file: 'MIDIIO.h': No such file or directory
0. 使用するライブラリを指定すること
『追加の依存ファイル』にMIDIIOd.libを追加してください。
これを怠ると、リンク時に次のようなエラーが出ます。
error LNK2019: unresolved external symbol MIDIOut_OpenA referenced in function main
0. ライブラリを参照できること
『追加のライブラリディレクトリ』にMIDIIOd.libのあるディレクトリを追加してください。
これを怠ると、リンク時に次のようなエラーが出ます。
fatal error LNK1104: cannot open file 'MIDIIOd.lib'
0. dllファイルを参照できること
Windowsの環境変数PATHを適切に編集して、MIDIIOd.dllにパスを通してください。
あるいは、生成された実行ファイル.exeと同じ階層にMIDIIOd.dllをコピーしてください。
これを怠ると、実行時に次のようなエラーがポップアップします。
システムエラー MIDIIOd.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません。
後略
ここまで設定して、Win10+VS2015Communityでは実行できました。
一言で『エラーがでる』と言っても、これくらいバリエーションがあるのです。
2から5は全て、『見つかりません』系のエラーです。