SNSの管理人はユーザーのプライバシーをどこまで知ることができるのか

Twitterを例に話していきます。
サイト運営は一人と仮定します。
管理人だけがDMの中身を見たり、鍵垢同士での会話などを見たりすることは技術的にできますか？
またそのような状態は法律的に大丈夫か教えてください。

行動規範の内容に同意します

回答2件

ベストアンサー

ユーザーのクライアントにしか秘密鍵を保存しないといったかなり特殊なシステムでは無い限り、管理者は全て閲覧できます。しかし、閲覧できるからといって、どんな目的でも閲覧してもよいというわけではありません。

TwitterのようなSNSだろうがGmailのようなメールシステムであろうがどんなものでもサーバー上にデータとして保存されています。システム管理者はそのデータ全てにアクセス可能です。そうでなければ、運用上発生する次のような作業ができません。

システムの不具合等でデータの破損等が発生した時に、その確認や復旧を行う作業。
システムに対する攻撃を受けたときに、その確認や対応を行う作業。
犯罪に使用され、裁判所等からの開示命令が出されたときに、そのデータを抽出・提出する作業。
規約違反の取り締まり等のためにデータの確認が必要な場合に、該当のデータを閲覧する作業。
サービス提供会社またはサービス提供会社と提携した第三者が、ユーザーが書き込んだ情報を一定の範囲で利用するためにデータを抽出・分析する作業。

SNS等でユーザーが書き込んだデータに対して、サービス提供会社がどのような利用ができるかは登録時の利用規約に書いてあります。細かいところはサービスによって異なりますが、ほとんどの利用規約には上のようなことができると書いてあります。

利用規約の範囲外での利用があった場合、あなたはその企業に対して損害賠償を請求できる可能性があります(民事だけではなく刑事告訴ができるような罰則があるかどうかはケースバイケースになるかと思われます)が、判例があるかどうかまではわかりません。逆に、利用規約の範囲内で、管理者があなたが秘密にしたいと思っている情報を閲覧・利用した場合、あなたはそれに文句を言うことはできません。なぜなら、利用規約に同意した上でそのサービスを利用しているからです。

サービスの管理者があなたが書き込んだ情報に対して何をしても良いのかを知りたい場合は、利用規約を読んでください。利用規約記載の範囲内で管理者があなたが秘密にしたい情報を閲覧できるということについて、あなたが同意できないのであれば、あなたにはそのサービスを利用する資格がありません。

なお、憲法で保障されている「通信の秘密」の侵害にあたるかどうかですが、通信当事者の同意があれば、侵害にはあたらないとされています。利用規約に同意した時点で、利用規約の範囲内であれば、あなたは管理者に全てがみられることを同意しています。

参考: 「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」第二次提言

投稿2017/10/13 16:25

raccy

総合スコア21735

HearthXml

2017/10/14 03:20

回答ありがとうございます。管理者が全ての情報を閲覧できなかったら技術、法律的にどのようなことが起こるか、という文章が思いつかず、抽象的な質問しました。法律に関してはテラテイルで聞くべきことじゃなかったかもしれないと今回わかりました。運営に警告されたのでもしかしたらこの質問は削除されるかもしれません。色々と申し訳ありません。