VBAのPropertyプロシージャの役割について(Getter、Setterの意義について)

Question

VBAでは以下の3つのプロシージャがありますが、Propertyプロシージャの役割があまり理解できていません。

• Subプロシージャ
• Functionプロシージャ
• Propertyプロシージャ

色々と調べていると、以下のようなメリットが有るところまでは理解できました。

• 変数をPrivateにし隠蔽することによって、勝手に変更されないようにする。
• GetとLet(Set)の片方のみ実装することで、値を取得しかできない、もしくは設定しかできなくすることができる。
• 値を設定するまえに、その値が異常でないかチェックすることができる。

ただ、Subプロシージャを使えばPrivate変数にアクセスでき、かつ値の設定前に値が正常かチェックできますし、
Functionプロシージャを使えばPrivate変数の値の取得も出来ます。

SubとFunctionで同じようなことが出来る気がするのですが、Propertyプロシージャを使用するメリットは何でしょうか？

Answer 1

Getter/Setterのメリットはご認識の通りです。
変数への直接アクセスではなく関数（プロシージャ）を通すことで、値の入出力時にチェックや加工を可能としています。

VBAでは独自のデータ構造を定義できるクラスモジュールが利用できます。
その際にPropertyプロシージャを定義すると、変数のようにアクセスできるようになります。

Dim obj As CustomClass
Set obj = New CustomClass
obj.Value = "aaa"
MsgBox obj.Value

もちろん値の設定、取得用のSubプロシージャ、Functionプロシージャを定義しても実装は可能です。

Dim obj As CustomClass
Set obj = New CustomClass
obj.setValue("aaa")
MsgBox obj.getValue

クラスモジュールについては下記ページがよくまとまっているようでしたのでご紹介します。

ExcelVBAのクラスモジュールって何？という人向けの使い方まとめ
https://ateitexe.com/how-to-use-class-module/

Comments

[himeru]

ありがとうございます。
なるほど、変数のように扱える上に値のチェックも追加できるのは便利そうです

Answer 2

VBAでのクラスモジュールと言われるところです。
先日、ちょっとした仕様変更があって、又、Function関数の変更かよッ！て、おもっていましたが、最近、単純な値の取得や入力項目の保存などの項目関連は、クラスモジュールを使っています。
その仕様変更に対して、ソースコードを変更したのは、たった2文字です。
VBAで取り扱うクラスは、構造体に非常に似ています。
データの入出力で、クラスモジュールを使うと、良いような気がします。
もし、データの入出力をFunction関数でした場合、仕様変更されたデータ項目に関連したモジュールを全て修正する必要があったでしょう。それが、2文字の修正で済んだのは、クラスモジュールのメリットでしょう。