C++のクラスの前方宣言の仕方がよくわからないです。

Question

こんな感じのコードを動かしたいのですが、クラスBの定義が不完全みたいなエラーが出ます

#include <iostream>
using namespace std;

// クラスBの前方宣言
class B;

// クラスAの定義
class A {
private:
	B *b;

public:
	void run1() {
		b->run2();
	}
	void run3() {
		cout << "finish" << endl;
	}
};

// クラスBの定義
class B {
private:
	A *a;
public:
	void run2() {
		a->run3();
	}
};

// メイン関数
int main(void) {
	A a;
	a.run1();
}

ここで実行してみてください。
https://paiza.io/ja/projects/new

要するにクラスの相互参照をしたいのですが、うまくいきません。
どうすればよいでしょうか?
ご教授のほどよろしくお願いします。

Answer 1

これならいけますよ。

#include <iostream>
using namespace std;

// クラスBの前方宣言
class B;

// クラスAの定義
class A {
private:
    B *b;

public:
    void run1();
    void run3() {
        cout << "finish" << endl;
    }
};

// クラスBの定義
class B {
private:
    A *a;
public:
    void run2() {
        a->run3();
    }
};

void A::run1() {
    b->run2();
}

// メイン関数
int main(void) {
    A a;
    a.run1();
}

クラスを前方宣言することで**『クラスである』という情報を前もって与えられます。
逆に言うと、『クラスである』**という情報を過ぎる次の操作は出来ません。

• 実体の宣言
• メンバ変数の参照
• メンバ関数の参照／呼び出し

---

実際に組むときは、クラス宣言と実装を分離することで回避できます。

/* A.hpp */
// クラスBの前方宣言
class B;

// クラスAの定義
class A {
private:
    B *b;

public:
    void run1();
    void run3();
};

/* A.cpp */
#include "A.hpp"
#include <iostream>

void A::run1() {
    b->run2();
}
void A::run3() {
    std::cout << "finished" << std::endl;
}

/* B.hpp */
class A;

class B {
private:
    A *a;
public:
    void run2();
};

/* B.cpp */
#include "B.hpp"

void B::run2() {
    a->run3();
}

ついでにusing namespace std;を排除しました。
使い方を間違えると、名前空間の利益をぶっ壊すので...

Comments

[buuuu14]

やっと理解できました。
迅速な回答ありがとうございます。
前方宣言は処理を保留してくれるものだと思ってました( ´_｀;;;)

Answer 2

不完全型のままではメソッドを呼ぶことができませんので、クラス内ではメソッドの宣言だけにしておいて、classA、class Bとも宣言が出揃ったところで、メソッドの実装を行ってください。

ただし、それとは別問題で、AやBのインスタンスをコンストラクタなどで用意しないと、不正ポインタ参照でおかしくなります。

Comments

[buuuu14]

回答ありがとうございます。
やっと理解することができました。
(すいませんnewを忘れていました( ´_｀;;;))