シェルがジョブ制御のためにプロセス生成時にしていることの確認

Question

fork() (ないしfork()->execev()) すると、プロセスグループは親のものと同じになると思います。
しかし、ターミナルから実行したプロセスについては、sidは親のシェルと同じですが、pgidについては別のものとなっています。

targetはloop.pyプログラム

COMMAND                      PGID   SID
・・・
-bash                        1092  1091
python loop.py               1354  1091

間違いなく、親はbashであり、その子として実行されています。

  PID TTY      STAT   TIME COMMAND
・・・
1092 tty4     S      0:00  \_ -bash
1356 tty4     R      0:02      \_ python loop.py

これが意味するところは、シェルはfork() -> execev()の処理周りで、実行するプロセスを同セッション内で、別プロセスグループにしているという認識でよろしいでしょうか?(具体的にはsetpgid()のような関数を実行している?)
それにフォアグランドジョブやバックグラウンドジョブを一対一で対応付けることで、ジョブ制御を可能としていると

--追記
・シェルとひとまとめにしてしまいましたが、ここではジョブ制御ができないbourneシェル等ではなく、bashのようなシェルを想定しています。

・フォアグランドやバックグラウンドといった属性はtcsetpgrp()等で行うようです。

Answer 1

プロセスグループは、ジョブ単位です。
あるいは、同じ事ですが、パイプライン単位。

cmd1 ; cmd21 | cmd22 | cmd23

cmd21,22,23は同じプロセスグループ、cmd1はそれと別のグループ。

端末で、Ctrl-C キーを押すと、直近のtcsetpgrpで設定されたプロセスグループIDに対して、SIGINTが送られます。
（プロセスグループIDに負号を付けてグループ全体へのシグナルとなる）

man bashの「ジョブ制御」は読んでますか？

Comments

[akiyama_pga]

いつもありがとうございます。
大きな誤認はないようで安心いたしました。

ジョブ制御とはシェル都合の概念である以上そのための所作業はシェルが行う(あるいわカーネルに依頼)、それをカーネルと協調するために端末ドライバにも対応するための仕組みが組み込まれている必要で、
あるプロセスが該当シェルで起動されるとき、setpgid->tcsetpgrp()のようにシェルがジョブ管理のための一連の流れを行う。

ジョブ制御に関しては端末ドライバと並行して学ぶ必要があると思いました。

man bashで大筋の流れはよく理解できましたが、
具体的にどのような関数が、
./my.exe が打ち込まれたときに行われて、グループの変更・フォア/バックのタグ付けが行われているのかが気になったため質問いたしました。