char型は「1文字」だけ格納できる、C++言語の基本型です。文字"列"を格納するには「char型の配列型」を使う必要があります。(C++言語の祖先である)C言語で文字列を表すのは、この方法しかありませんでした。
string型は「文字列=複数の文字からなる列」を格納する、C++ライブラリが提供する型です。#include <string>が必要ですし、正式名称はstd::stringと書かなければなりません。ただしusing namespace std;としておけば、stringのように使えます。
特に理由がなければ、C++での文字列はstring型を使ったほうがよいです。
追記:文字列を「char型の配列型」または「string型」で表現する場合、前者ではあらゆる操作が煩雑になり、メモリリークやバッファオーバーランのようなバグの温床になります。後者ならば文字列操作をわりと直感的に記述できます。
下記は2つの文字列を連結し、別の文字列と一致確認するコードの例です。下のほうが簡単です(よね)。
// char型の配列型バージョン
#include <string.h>
char s1[7] = "ABC"; // 6文字+終端文字1つ分を確保しておくこと!
char s2[] = "XYZ";
strcat(s1, s2); // s1とs2を連結した"ABCXYZ"をs1に設定
if (strcmp(s1, "ABCXYZ") == 0) {
// s1と"ABCXYZ"が一致することを確認
}
// string型バージョン
#include <string>
std::string s1 = "ABC";
std::string s2 = "XYZ";
s1 += s2; // s1の後ろs2を連結して"ABCXYZ"をs1に設定
if (s1 == "ABCXYZ") {
// s1と"ABCXYZ"が一致することを確認
}
2015/02/27 07:28
2015/02/27 10:16